新ローマ法王 ベネデイクト18世

サンピエトロ広場 20万人歓呼
【バチカン市-山ロ昌子】「新法王選出」の二ユースは十九日、ローマ市内まで鳴り響くサンピエトロ大聖堂の鐘の音とともにまたたく間に伝わり、サンピエトロ広場は新法王の誕生を歓迎する信者らで埋め尽くされた。

 午後六時前、広場の群衆は、礼拝堂の煙突から「白い煙」が立ち上るのを半信半疑で見守った。
コンクラーべ初日の十八日夕、「白い煙」が途中から「黒い煙」になり失望させられた経緯があるからだ。だが、約十五分後、大聖堂の鐘が鳴り響き、「新法王誕生」が確認された。歓呼の声が上がり、バチカン市国旗やドイツ国旗などが振られる中、ラッツィンガー教理省長官が新法王ベネヂィクト十六世としてバルコニーに姿を現したころには、群衆は約二十万人に膨れ上がっていた。

 参集者のうち「改革派」支持者は早々に姿を消したこともあってか、反応は歓迎一色。イタリア人主婦、カタリーナさん(四六)は「前法王の教義の継承者である新法王が決まって大変うれしい。ドイツ人でもイタリア人でも関係ない」。タンザニァの留学生、ガイタノさん(三二)さんは「教会は全員のもの。法王の国籍は無関係」と話した。新法王は十九日夜、礼拝堂に隣接するコンクラーべ用の宿舎「聖マルタの家」で他の枢機卿とと、もに夕食をとった。(情報源:産経新聞2005.4.21)

時代流動・・・難しいかじ取り 「ベネデイクト」由来 厳格な教義擁護者