心安らぐ日本再発見・・一の宮巡拝会
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下の鳥居は摂津(大阪)一宮の住吉大社境内。大阪人なら、やっぱりここが・・・出発神社

  産経新聞:平成17年(2005年)7月21日

 
江戸時代まで日本には六十六の諸国があり、各国に一宮があったことをご存じだろうか。四国のお遍路や西国三十三観音霊場巡りがブームになっているが、「神道もお忘れなく。全国の一宮へ百万人が巡拝を」と呼ぴかけているのが、「金国一宮巡拝会」代表世話人を務める兵庫県川西市の画家、関□行弘さん(六一)だ。(冨野治彦)

 一宮。明治以前、日本には、例えば関西では摂津、河内、和泉(以上大阪)、大和(奈良)、山城(京都)…というように、計六十六カ国(岡山の備前、備中、備後を各国とみれば六十八力国)があり、各国に序列首位の一宮があった。

 一宮の発祥は諸説があるが、奈良時代に律令制度ができ、朝廷の支持を受けた神社が台頭するなど序列ができたのがきっかけ。最初は神舐官から国内神社への布告や通達事項の窓□だったが、しだいに国司の赴任時や祈願時にまず参拝する神社となり、順番に二宮、三宮…とランク付けされていったらしい。「しかし、必ずしも有名神社が即一宮となっていないところがまたおもしろい」と関口さん。

 例えば、伊勢(三重)は、天下の伊勢神宮ではなく、鈴鹿山脈東麓にある鈴鹿市内の椿大神社、尾張(愛知)も熱田神宮ではなく一宮市内の真澄田神社、山城もお稲荷さんの総本社である伏見稲荷や石清水八幡宮ではなく、賀茂神社・・・。「えっ、何で?」と聞き返 したくなるような神社も結構多いのだ。

 律令国家から、貴族主導の摂関政治へ、そして武家が台頭し、ついには徳川が天下を取るなど、時代の波にもまれて一宮も栄枯盛衰がしばしば。神社間のトップ争奪戦もあって一国に一宮が二社も三社もあった時代もあったらしい。

 「回ってみると、そんな今まで考えてもみなかった
日本再発見の旅にもなる。当然のことながら、境内は深い森の中に肪り、参れぱ気持ちが清められ、改めて日本人であることの誇り、喜びが湧いてくる」と関□さんはいう

 百万人巡拝運動が始まったのは、十 一年四月から。楮大神社の山本行隆宮司を中心にした神職組織「全国一宮会」が、「もっと一宮間の連携強化を」と関□さんらの民間グループ「全国一宮巡拝会」(事務局・東京都千代田区)に声をかけ、両者がドッキ ング、巡拝用の朱印帳(三千円)や会報を作ったのがきっかけ。
会員は現在約六百人という。

 会が認定している一宮は、地元からの自薦、他薦もあって枠を北海道や沖縄にも広げ、計百八社もあるそうだ。「
全国はとても回れないというなら、とりあえず大阪の住吉から枚岡、和歌山・日前国懸、奈良・大神(三輪)など近畿十五社を巡るだけでもすごい発見があるはず」と、関□さんは参加を呼びかけている。

 
「全国一宮巡拝会」事務局072-791-5158年会費3000円で会員になれます