院選旧長崎1区で初当選。後に自民党に入ったが、51年にロッキード事件批判で離党して新自由クラブを結成、幹事長に就いた。55年に自民党復党後、文教族の実力者として竹下改造、宇野両内閣の文相、党総務会長などを歴任した。
平成5年の野党転落後に政治改革推進を掲げて再び離党し、小沢一郎氏と行動を共にして新進党、自由党、民主党と歩んだ。13年の参院選で転身し、22年の菅政権時に議長に就任した。
今年9月30日の参院本会議では、登壇の際によろめいて転倒しそうになった。今臨時国会の本会議もこれまで全て欠席し、10月28日には参院事務局を通じて11月半ばまでの欠席を発表した。
その際、「帯状庖疹と口内炎が十分に回復せず発声が聞き取りづらい状態であり、議事進行などに迷惑をかけることにもなりかねない」と説明していた。10月27日付本紙1面に掲載した「決断」が遺稿となった。
◇西岡参院議長が5日死去したことに伴い、19年7月の参院選の民主党比例代表名簿に従って、秦知子氏(45)が繰り上け当選する。中央選挙管理会が近く決定する。(3面に関連記事)
情報源:産経新聞H23.11.6
筆洗(情報源:東京新聞H23.9.26) 万物の根源とは何か?
古代ギリシャの哲学者たちは思索を重ねてきた。水である。違う、火だ。数だ…。その問いは西洋文明を発展させる礎になった▼自然科学が未発達だった時代、思想家を悩ませた宇宙をめぐる難問は、近年の科学技術の飛躍的な進歩によって、謎の解明まであと一歩まで来ているそうだ(村山斉著『宇宙は何でできているのか』)。現在、起きている宇宙論の変化は「天動説」から「地動説」への転換に匹敵する内容だという。そこに歴史的な大発見が加わった▼素粒子のニュートリノは光よりも速く飛ぶー。名古屋大などの研究グループが発表した測定結果が事実なら、「光速は超えられない」とするアインシュタインの特殊相対性理論を覆す可能性があるという▼科学の門外漢にとっても、論理的にはタイムマシンも可能だど聞けば、その発見の偉大さがよく分かる。現代物理学に与える影響が巨大なだけに、測定グループは第三者に検証を委ねるという▼やがて最新の科学が宇宙の全貌を解明し、新しいエネルギーを発見する日が来るかもしれない。しかし原子力に象徴されるように、科学の発展が人類を必ずしも幸福に導くとは限らない。人間に左右されるのだ▼アインシュタインも言っている。「無限なもの
は二つ存在する。それは、宇宙と人間の愚かさだ。前者については断言できないが」
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