三種の神器(さんしゅ(=じゅ)のじんぎ)
 
皇位の標識として歴代の天皇が受け継いできたという三つの宝物。すなわち八咫の鏡8やたのかがみ)、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)、八尺瓊の勾玉(やさかにのまがたま)。


【一】八咫の鏡(大きな鏡の意)
 
三種の神器の一。天照大神が天の岩戸に隠れた時、石凝姥命が作ったと言う鏡。天照大神が瓊瓊杵尊に授けたといいれるら。伊勢神宮の内宮に天照大神の御魂代として奉納され、その模造の神鏡は宮中の賢所に奉安される。まふたつのかがみ。やたかがみ。

【二】草薙の剣
 
三種の神器の一。天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)の別称。日本武尊が東征の折、これで草薙をはらったとっことからこの名がつき。後、熱田神宮に祀ったという。(クサは臭、ナギは蛇の意で八岐大蛇から出た剣が原義か)


【三】八尺瓊曲玉(勾玉)
 
大きな玉で作った、勾玉。一説に、八尺の緒で繋いだ勾玉。三種の神器の一とする。八尺(やさか)八尺の緒、長いことの形容。また、その長さ。