相沢忠洋氏と岩宿遺跡メモ |
相沢忠洋 「岩宿の発見」 幻の旧石器を求めて 講談社文庫 あとがきに代えて チョット・ひらく・ヨム 岩宿文化誕生 父母の死 友情 |
相澤忠洋氏の偉業を讃え「献花式」に参列した全国一の宮巡拝会会員(入江代表世話人ほか) |
長崎県立壱岐高等学校・・・・・・「H15年度 原の辻歴史文化コース 特別選抜 小論文問題」
参考:勝手コメント:”三つ子の魂”の豊かな感性と、直感で、世の常識を打ち破りホメロスの伝説の都市を発掘したハインリッヒ・シュリーマンを彷彿とさせる。
・・・・やっとトロヤを占領し、この街を焼き払ったのでした」 話に夢中になったヘンリー・シュリーマンは、椅子から身をのり出し、目を輝かせていた。ソフィアは、シユリーマンの変貌ぶりに、また、その声にこめられている真剣さにもびっくりさせられた。 ソフィアの『イリアス』に対する見方、ひいてはトロヤに対する見方は、ホメロスの書いた古代ギリシア語を三年間にわたって学ぶうちにできあがったものだつた。アルサケイオンの教師たちは、バネピステイミオウ通りをはさんで向かい合っているアテネ大学の教授たちの言うことに盲目的に従っていた。ソフィアがアーサケイオンの二年生のとき、ホメロスに関してのギリシアの最高権威、ヴエルナルダキス教授は、アテネ大学の学生たちにこう講義した。 「トルコの支配下に苦しんだ日々のあとでは、比類のない芸術性をもつたホメロスの詩は、ギリシアの人びとにとって心の糧であつた。ホメロスの物語は見事に首尾一貫している。書かれていることはすべて真実で自然なようにみえる。しかしホメロスの書いたことはすべて偽りなのだ。すべてがうそなのだ」 ヴエルナルダキス教授がふともらしたこの見 解は、ァルサケイオンとアテネ大学を隔てている道を、どんなすばしっこい行商人よりも早く横切ってきた。アテネ大学の権威者の下した見解を疑ってみるという向こう見ずなことをするアルサケイオンの教師は、一人としていなかった。したがってソフィアは、フリードリッヒ・ウォルフが、一七九五年に刊行した大著『序説』の中で、ホメロスもトロヤ戦争も、そしてトロヤそのものすらも存在しなかったことをはっきりと証明した、と教えられた。ちゃんとした学者で、ウオーフのこの主張に反対しょぅとする者はいなかつた。・・・・なのに! (シュリーマンの生涯・アービング・ストーン・水上峰雄訳・The Greek Treasure/新潮社・¥3,300 |