"祝" 
天皇陛下ご即位10周年

明石 康リンク解除)(元国連大使)昭和天皇

皇后様の講演(抜粋)

Looking back on it now.what did my childfood reading do for me? Above all,it gave me pleasure and then laid the foundation for my later reading during adolescence.

At times it gave me roots; at times it gave me wings.These roots and wings were a great help to me as I threw bridges out and in, expanding bit by bit and nurturing my own personal world.

(日本語原文)

今振り返って、私にとり、子供時代の読書とは何だったのでしょう。何よりも、それは私に楽しみを与えてくれました。そして、その後に来る、青年期の読書のための基礎を作ってくれました。それはある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました。


皇后さまの著作が友好の「橋をかける」
 皇后さまが少女時代の読書の思い出をつづった単行本「橋をかける―子供時代の読書の思い出」のロシア語版が、このほど出版された。翻訳に当った在日ロシア大使館のドブロポリスキー公使夫人のタチヤナさん(48)=モスクワ出身=は、皇后さまの本の内容に大きく心を動かされたと述べ、日露関係が今後、政治や経済の分野にとどまらず、文化面でも拡大することに期待を寄せた。
「橋をかける」は皇后さまが一昨年九月(1998)、インドのニューデリーで開かれた国際児童図書評議会(IBBY)世界大会でビデオ上映された英語での基調後援「子供時代の読書の思い出」の全文を単行本として出版したものだ。 講演は、一時間に及び、皇后さまが多感な少女期から現在に至るまで、内外の児童文学から受けた深い感動が紹介されており、大きな反響を呼んだ。そのため、フランス語韓国語、スペイン語などにも翻訳され、その一部は大学生向け英語教科書にも収録された。今回のロシア語版出版は,パノフ駐日ロシア大使が提案し、スポンサーがついたことから実現した。
・・・・「皇后さまが『愛』や『人生の目的』『人生の喜び』といった人間の根源的な問題を題材にしていることに感銘を受けた。心に響くその言葉は、苦境にある者に悩みの底から脱出するための翼を与える」と強調し『人の尊厳をを意識した質の高い詩に仕上がっている点が気に入ったが、同時に、その文学的なニュアンスを残すのに苦労した」と・・・・。
内藤泰郎)(平12.2.13.産経新聞朝刊

皇后様の著作チェコで出版
【プラハ4月21日】:皇后様の少女時代の読書の思い出がつづられている単行本「橋をかける」がこのほど、チェコでも出版されることになった。チェコ語で「人間の心にかける橋」と題されている。「橋をかける」は、1998年にインドで開かれた国際児童図書評議会で皇后様がヴィデオ映像で語られた「子供時代の読書の思い出」の全文が出版化されたもの。

講演の中で皇后様は、大戦中のもっとも忘れ難い読書経験で、日本でも広く翻訳されているチェコの作家、カレル・チャベックの「郵便配達の話」を挙げられている。翻訳を手がけた福井県立大学教授(日本語学)のカレル・フィアラ氏は「チェコの人にも、日本の皇后様のようなご活動や、講演で紹介された作品を伝えたい」と話している。(産経H13.4.22)


アイデンテイテイは、祖先への愛と誇りから生ずる。
【ながいながい日本の歴史において、日本人の英知によって日本人の安寧・繁栄・五穀豊穣、また、国難・疫病・災害・自然の脅威等へ畏敬の念をもって祈り、護ってくれる大宇宙、お天道様のお加護に人間の幸福があると達見し、先人たちは日本人の文化・伝統として,祖先への感謝を育んできたのである。それが今日の「国の象徴」皇室の存在意義ではないだろうか。歴史上権力者として国民を虐げ、愚弄した天皇は一人もいないといわれている。ハンチントン教授に「世界文明の一つと」言われる所以なのであり、世界平和に貢献できる国民であるように思っています。

壱岐国ルネッサンス・メガロポリス応援団有志記


自分の国の歴史を語ることは、結局、自分の先祖を語ることである。それは自分の近親者、あるいは親について語ることみたいなものである。どうしても現在の自分のエモーションがからまってくるであろう。その場合は二つの態度の取り方があると思う。一つは親を憎み、それを告発する態度と同じ態度をとることである。暗黒面をあばき、厳しい批判をあびせ、それが激しかれば激しいほど真実に近く、正義であるとする立場である。もう一つは、まず親に対する愛情から出発する立場である。親の弱点や悪いところは百も承知でありながら、それを許容し、人に語るときは、むしろ親の長所やユニークな点にウエイトを置いて語る立場である。
日本史からみた日本人の歴史から。渡部昇一著