「雑穀で豊かな島に」
                動き出した島民たち

小川佳子 郷ノ浦町。
本紙で″自然の食物、手当てで健やかに生きる″連載中。自然食雑穀研究家。

▽雑穀は不思議な食物
 
これまで、食と健康にこだわりを持って、昔ながらの発酵調味料、自然のしおを使った食事を家庭の食卓に取り戻すことをすすめてきました。 その中で、あわ、きび、そばなどの雑穀が、人々の健康を支える穀物であること、実際にそういったものを取り入れた生活をしている人の体験などを知って、昨年から雑穀料理に挑戦しています。
 雑穀は、ごはんに混ぜて炊くだけでなく、それぞれ独自の味があるので、おかずにもおやつにもなる不思議な食物です。調理に使う材料はシンプルなのに、とても美味しく食べられることが、自分で作って食べてみてわかりました。

▽壱岐で雑穀を作りたい
雑穀を昔作ったことがある60〜70才代の人たちにその栽培法を習い、後継者を育てるには、今しかないと思います。雑穀の良さは米や小麦に比べて、水田や農薬もいらず、山間地でも乾燥地でも栽培が可能で、毎年種を代える必要もなく生命エネルギーの強い穀物といわれています。食物繊維、ミネラルが多く、良質のたんばく質、植物性脂肪が含まれ栄養バランスも優れています。

▽いま世界的に広がる活動 

いま世界的に食糧自給、環境問題、健康問題への取り組が必要とされ、実際ににさまざまな活動もおきてきています。雑穀は、世界の食糧危機を救い、環境問題、健康問題にも取り組める穀物として注目され、国際雑穀食シンポジウムや料理術フェスティバルなども行なわれ、各国に広がっています。 多くの人が雑穀を食ベて健康になれば、今日本でも何兆円と言われている医療費の国庫負担も減ることになるのです。


▽古代から未来へ繋がる夢
まず今年は、雑穀料理の試食会や勉強会を開き、興味のある人たちに雑穀の良さ、美味しさを知ってもらい、実際に畑やプランターなどで育てていきます。私が今描いている夢は、 壱岐の島で雑穀を作り、雑穀料理に使う発酵調味料(醤油、味噌)、自然のしおも壱岐で造り、米、野菜、果物とともに壱岐の食文化として島外に向けて発信することです。 原の辻遺跡と合わせて、古代米、雑穀を使った″古代レストラン″などができれば、国内外から多くの人たちが壱岐を訪れてくれるのではないか−と、雑穀からどんどん夢が膨らんでいきます。 不満や批判ばかり言っていてもいい方向へはいきません。一人ひとりがまず自分ができることから始めて、夢のある発想や行動で、イキイキと元気で暮らせる壱岐の島にしていきましよう。
 

〇大地と命の会 吉田俊道さん
雑穀は自分が元気なちに次の子供を作ろうとします。自分がカルシウム欠でも、その種には完全に近いいものがあることを知っいて、″自分はいいから”と、次の子供への可能性残そうとする。まるで、心があるように。
 低体温の子供に、野菜の成長点(葉が出ているところ)、野菜の皮、雑穀を毎日食べさせると、20日目に体温が上がるとという結果がでています。逆にいえば、そのくらい今の子供たちの食生活、体が大変なことになっているといいうことです。日本人はもともと穀物で育つようにできていて、雑穀には命のエッセンスが含まれているのです。
(壱岐日報平成18年1月1日


ちょっとお邪魔むし。
 すごーく納得できる意見です。いよいよ農協の出番の時ではないでしょうか。60年前ごろは雑穀豊穣の島、壱岐の農村風景だったのです。島外の人には壱岐は未だに、弥生の風景が在ると原の辻シンポジュームで聞きました。戦前はお山のてっぺんまで畑を耕し、寒冷地作物以外なんでも獲れた壱岐の島。・・・平和60年の結果として、三位一体改革が押し寄せているとき・・・渡りに舟、原の辻に弥生村を作り、五穀を第一次産業発展の一つの目玉として、国の援助を活用し、農協が率先して、農業を法人化して、中規模、機械化、農場はできないものでしょうか。同時に本格焼酎のブランド麦の生産と合わせて。市と農協が一致協力して・・・支援する。都会もんの岡目八目でした、ご容赦! 管理室