海行かば
    
松口月城(まつぐちげつじょう)

水漬
(みず)く屍(かばね)草茂(くさも)す 屍

帰らざるの忠骨 天涯
(ちゅうこつてんがい)に在り

(たれ)か 知らん 日本興隆の力

(ああ)水漬く 屍 草茂す 屍
OK

「海 ゆーかば 水漬く屍
      
山行かば 草むす屍

大君の 辺(へ)にこそ死なめ 

顧みはせじ」

OK


オリジナル歌詞は
万葉集巻18の大友家持の長歌中の句。作曲は1937年(昭和12年)信時潔が作曲した日本歌曲

別に・・ 明治13年(1880)宮内省恰人 東儀秀芳が作曲=海軍儀式歌・・もある



水漬屍兮草茂屍
誰知日本興隆力
不帰思骨在天涯
噴水漬屍草茂屍

語意 海行かば、水漬く屍草茂す屍=万葉集巻十八の四〇九四番の大伴家持作長歌の一節による語。
大伴氏は武をもって大和朝廷に仕えた古代の豪族。家持は陸奥国より金の献上された御代を賀し、氏
の上として同族にその累代の使命を喚起した。忠骨=忠義を尽くして戦死した人のしかばね。

通釈 海を行けば水を浸すほどの屍、山を行けば草が生い茂るほどの屍。国家に尽くして死んだそ
の屍は、遠い空の限り、二度と帰れぬ地の果ての異郷にある。今や日本は世界屈指の富国となって
いるが、その根元の力となっているのがなんであるか誰が知るであろうか。ほとんど知るまい。あ
あ何と言えばよいのか。それもこれも、あの山に死に、海に死んだ多くの同朋たちが、捨て石とな
って戦ってくれたからこそこの飛躍があるのだ。(死した者は帰らない。英霊たちよ 安らかにあれ