当会はアジュニアーの育成に最も力を注いでいます。

第26回全国高等学校綜合文化祭・神奈川大会。吟詠剣詩舞
平成14年(’02)8月10日 会場 横須賀市文化会館


あいさつ
第26回全国高等学校総合文化祭神奈川大会吟詠剣詩舞部門生徒委員長
諸本圭祐
(神奈川県立湘南高等学校2年)
全国から集まった吟士、舞士のみなさん、神奈川県へようこそいらっしゃいました。今年の吟詠剣詩舞大会の開催地である横須賀は神奈川県の東南部に位置し、三浦半島を代表する中核都市です。江戸時代、浦賀にペリーが上陸したことは歴史の教科書にもかかれているほど有名で、今でも上陸の記念碑が残っています。また、太平洋戦争後は、米海軍により大規模な基地が設置され、日本におけるアメリカ軍駐屯の中心地になっています。横須賀港に停泊している多くの軍艦は、今や名所のひとつになっております。
横須賀は、現在の総理大臣である小泉純一郎氏の出身地でもあり、地元では大きな盛り上がりを見せています。名物は「横須賀海軍カレー」でその人気は「カレーの街」を宣言するほどで、小泉氏も大好きという話。ぜひみなさんにも一度召し上がっていただきたい味です。
さて、僕と詩吟との出会いは中学二年の時でした。はじめは何の気なしに始めましたが、吟じていくうちに少しですが詩吟の魅力を感じることができるようになってきました。それだけでなく、詩吟を学ぶことによって、一つ一つ詩にこめられた作者の気持ちを知る心や、礼儀を重んじる大切さなど多くのことを学びました。今回出場するみなさんも形は違うにせよ、同じような経験をされてきたことと思います。その成果が今日、舞台の上で発揮されることでしょう。私達はみなさんが「心のこもった吟詠、剣詩舞」ができるよう心から願っております。「上手にやる」ことはもちろん大切ですが、いらっしゃってくださるみなさんの心に残る演技をすることが、今回の大会を成功させる一番の秘訣です。そして、どうかみなさん自身が十分に楽しみながら演じてほしいと思います。最後に陰ながら多くの協力をくださった皆様、ほんとうにありがとうございました。
静御前(しずかごぜん) 頼 山陽(らい さんよう)

工藤(くどう)の銅拍(どうひょう)秩父(ちちぶ) の鼓(つづみ)
     
幕中(ばくちゆう)酒(さけ)を挙(あ)げて汝(なんじ)の舞(まい)を観(み)る

      
  
しずやしず賎(しず)の苧環(おだまき)繰り返(かえ)し  
  昔(むかし)を今(いま)になすよしもがな


一尺(いっしゃく)の布(ぬの)は猶(なお)縫(ぬ)うべし 
況(いわん)や是(こ)れ操車(そうしや)百尺(ひやくしやく)の綿(いと)


  
 吉野山(よしのやま)峰(みね)の白雪(しらゆき)踏(ふ)み分けて   
 入(い)りにし人(ひと)の跡(あと)ぞ恋(こい)しき

 
回波(かいは)回(めぐ)らず阿可(あか)の心(こころ)
 
南山なんざん)の雪(ゆき)終古(とこしなえ)に深(ふか)し

 吟士
 県立二宮高等学校     片 倉 美由紀
県立茅ヶ崎西浜高等学校   高 橋 真理子
 舞士
 県立寒川高等学校     小 林 樹 映
県立茅ヶ崎北陵高等学校   古 谷 亜希子
 聖和学院高等学校     笹 岡 洋 子
              金 子 容 子
              中 西 みなみ
              麻 生 千 紘
              坂 井 古 都
房総の剣(その五)
天真正伝香取神道流 道歌(目録の秘歌)
 千早振(ちはやぶ)る神の教えの二足立ち敵の構(かまえ)を観るが肝腎
  エイ・ヤー・トー 
  えひやとふ声の下こそ秘術なり神の守護ある勝負なれけり
  神道の守る流儀とつきせなし香取の杜のあらむかぎりは

立身流    道歌
 古い口の離れ際こそ大事なれ
(鯉)
 抜かずに切れよ抜いて切るまじ
 弓くも間よ懸かるも間とは知りながら
 仕掛けるときの間こそ間と知れ
 切るとなし切らぬともなき
 この刀切るとは更に思はざりけり
吟詠は人生の道しるべ。

平成14年8月10日

文化庁の「文化芸術による創造のまちづくり」支援事業への協力

二本松少年詩吟教室
(伝統文化子供教室認可)

偶成 朱熹
柏木学園書道部女子・・初舞台
修学 無窓疎石作