新市長は33歳・・・期待しています


情報源:平成21年(2009年)8月1日 広報よこすか 第716号(2)

市長就任にあたって 横須賀市長 吉田雄人
みなさん、こんにちはー、6月28日の市長選挙に当選し、7月10日に第35代横須賀市長に就任しました吉田雄人です。選挙では多くの皆さんにご支援をいただきましたが、公職選挙法の規定で、こうした文書などで当選のお礼を申し上げることはできません。ただ、この感謝の気持ちを仕事の結果で表すべく、市長として一生懸命頑張るつもりですので、どうそよろしくお願いします。

☆どんな市長になりたいか
さて、33歳という年齢で市長に就任いたしましたが、どういう市長になりたいかと言えば、その姿は三つあります。まず一つ目は「責任のとれる市長」です。たとえば市役所の職員が頑張ったところ、少しやりすぎて失敗してしまったり、あるいは結果がかんばしくない場合もあると思います。そんな時、職員と一緒に横須賀市長過ちは認め、責任をとっていくことのできる市長です。

二つ目は「太陽のような市長」です。横須賀を良くしたいーという想いは、投票に行かれた皆さんの共通の願いだったと思いますが、いろいろな考えや立場によって、別の候補者を応援された方々がたくさんいらっしゃいます(わたしに投票してくださった方々よりも多かったのです)。そうした方々に対して、北風のように締め付け、あるいは排除するのではなく、太陽のようにあたたかくお迎えする気持ちを大切にしたいと思います。

三つ目は「山のような市長」です。新しいことを始めようとすれば、いろいろな批判やご意見をいただくことになると想像されます。批判をいただいたら、感情的にならず、高ぶらず、ケンカ腰にならずに、一つ一つ真撃に受け止め、誠実に向き合っていきたいと思います。

33歳という年齢は、社会勉強も現場経験もまだまだ足りていません。どうか皆さんの声を聴かせてください。力を貸してください。そして、一緒にあたらしい横須賀の歴史をつくっていきましょう

☆変化した市民生活、変化しきれなかった市役所
横須賀市では、1973年以来、36年間にわたり国の官僚出身者が市長を務めてきました。わたしが生まれる前からです。36年前の世の中は、高度経済成長期の「まっただなか」でした。その後、何度か景気の浮き沈みはありましたが、今は1OO年に一度といわれる大不況の「まっただなか」です。市民の皆さんの暮らしも、この36年の間に大きく変化しているはずです。市役所もまた、変わらなければいけません。

☆官僚文化とは
このような時代背景の中、いわゆるハコモノづくりが優先的に求められる時代がありました。けれども時代の変化は、ハコモノといったハード面の整備から、市民一人ひとりの暮らしに根ざしたソフト面の充実を強く求めています。今、振り返って思いますに、本来であればもう少し前にしかるべき舵取りをする必要があったのではないでしょうか。こうしたハコモノづくりのツケもあり、いまの市役所の財政は危機的な状況です。「財政負担を考えない、ひとりよがりのハコモノ中心主義」。それが、わたしの批判する「官僚文化」の象徴的な振る舞いです。

☆皆さんと一緒に、あたらしい横須賀へ
「介護や子育てに疲れるときがあっても、ささやかな幸せを大切にする人たちの想い」、「汗まみれになって、油や生コン、土や潮にまみれて働いている人たちの考え」、「失われてしまった緑や砂浜を取り戻そうと努力している人たちの行動」、「市役所の仕事をこうすればもっと良くなるのにという提案」、「ボランテイアや町内会の活動に、ぐちを言わずに取り組む人たちの意見」。市のトップはこうした市民の想いをまっすぐに受け止めるべきです。わたしは、皆さんと一緒に、あたらしい横須賀をつくっていきたいと考えています。どうか皆さんのお力をお貸しください!すべてはわたしたち横須賀の未来のために。一生懸命頑張ります!。