国家神道と神社神道の区別がつかない人が多い

昭和二十一年十一月に新憲法が公布され、翌昭和二十二年三月国会において成立した「教育基本法」により、修身・国史・地理の授業が停止になり、また同六月には「教育勅語」が失効排除となりました。

その前の昭和二十年十二月にはGHQの「神道指令」によって国家神道が解体され、神戦後、一宗教法人となってからの神道はむしろ明治以前の神ながらの神道に立ち返ったものとなり、大変喜ばしいことと言えます。

一つ残念なことは、一般の国民の中には今もって国家神道と神社神道との区別がつかない人たちがいるということです。すでに最高裁は、「公の地鎮祭は慣習であって憲法違反ではない」という判決をもつて結審したにもかかわらず、未だに行き過ぎた政教分離の解釈から曲解を残しています。

日本の歴史とともに歩んできた神社神道が、倫理の根本思想と敬神崇祖の生活の教えに大きな貢献をしてきたことは大変すばらしいことです。しかし、その一方で政教分離の間題に絡んでいろいろな面でマスコミの報道対象となり、真の神道宗教としての活躍が曲げられその解消が大変むずかしくなってきたこともまた事実なのです。