平成16年4月1日
   「北畠具教・織田信長軍敵味方鎮魂地球平和祈願」御参加各位
                         全国−の宮巡拝会世話人代表
                                      入 江 孝 一 郎
                        (社団法人 日本移動教室協会理事長)


拝 啓 桜の開花の知らせとともに晴天の日に、伊勢国水屋神社での「北畠具教・織田信長軍敵味方鎮魂地球平和祈願」に共に参列できましたことは、目に見えない力に吸引されてのことと存じ感動を覚えます。本当に有難いことです。

 昨秋の壱岐国−の宮天手長男神社とモンゴル国ガンタン寺管長・高野山蓮花院東山泰清大阿闍梨と神仏それぞれによよる「元軍の役敵味方鎮魂地球平和祈願」から、見えない世界からの力のはたらきかけで今回のことが実現しました。

 それには北条時宗の後裔にあたる、全国−の宮巡拝会々員横井肇さんの献身的なお骨折りによるものです。見えない世界の葛藤がそこに思われ、ここに参列できたことは、それに選ばれた人々、もしくは御用を命じられた方々であり、貴い役割を与えられた方々と存じます。

 神様から与えられた機会に、香肌峡温泉に宿泊をともにして、真剣に語り合うことにいたしました。諸国−の宮巡拝をされた方であり、また、−の宮に関心をもち、今回の敵味方鎮魂との縁のある方ですので、大変有意義な時を過ごせました。

 『−の宮御朱印帳』を立ち上げてから、諸国−の宮巡拝が動き出し、四国八十八ケ所遍路のようにと願って、今日まで動き、『一の宮御朱印帳』も1万冊に近づいてきました。伊勢国−の宮椿大神社故山本行隆宮司と誓った「一の宮百万人巡拝」も実現へ向って確実に歩み出していることがみえてきました。

 日本六十八ケ国の−の宮を巡拝することは、知らず知らずに神様にお願いすることを忘れ、感謝の気持になれます。巡拝をされている方はそれを体得されています。頭や理屈では解りません。身体で感じると無我の境地に自然となれるものです。我が無いと神様のお力、気が戴けて元気になれます。その夜は、各部屋で12時が過ぎても話が盛上がりました。地球平和祈願を肌で感じられました。
                                                                   
 3月29日(月)10時、晴天の中「北畠具教・織田信長軍敵味方鎮魂地球平和祈願」が水屋神社久保憲一宮司によって厳かに始まりました。織田氏後裔にあたる崇教真光の役員も参列され、それぞれの宗教が、敵味方鎮魂・地球平和祈願を共にすることができることを水屋神社の御神木大楠の御前で示されました。中世を壊し、近世に変えるべき役割をもった信長は、伊勢・伊賀攻め、初の自爆テロの一向宗一揆と、大量の虐殺・殺戮を繰返しています。伊勢国−の宮椿大神社も、このとき神宮寺とともに虐殺・焼払われてし1ます。

 元冠の役から伊勢国に続いた因縁を感じます。全国−の宮巡拝会は、巡拝の中から「敵味方鎮魂」という新たな役割をいただいたことを感じます。聖徳太子以来の神仏習合の歴史の上に日本文化は培われてきました。わが国に石器時代を証明した相沢忠洋記念館館長も参列し、古代の上の石器時代につながった意義も大きいと存じます。すべての宗教が立場を乗越えて神仏を尊ぶ道が開かれてきましたことを感じました。
                                           敬 具