会報第26号            −の宮巡拝             平成17年11月1日
 

全国一の宮巡拝会 近畿ブロック第四回総会報告

 
平成十七年八月二八日(日)山城國一宮・賀茂別雷神社に於いて平成十七年度全国一の宮巡拝会近畿フロック第四国総会が総勢四十五名の参加を以って開催いたしました。顧問の生谷陽之助先生をはじめ東京からは塩原輝昭副代表・入江眞事務局長、岡山からは木下雅晴山陽フロック世話人、名古屋からは大谷武司・横井肇(中部フロック)各氏にも参加を頂きました。 勅使殿に参集後、先ず加茂別雷神社の大神様にご挨拶でせて頂きました。松井祐二権禰宜様のご案内を頂き、神山を模した円錐形の立砂や松葉、建築様式の説明を受けた後、賀茂別雷神社本来の参拝の仕方を教示頂き、参拝に先立ち修祓を受けまず母神の玉依比賣命にご挨拶申し上げ、神域を別ける御物忌川を渡り、ご神前に進み国宝の拝殿前白砂の上で正式参拝をさせて頂
きました。

 参拝後、勅使殿に戻り近畿フロック世話人中瀬光雄の司会で総会が開催された。国家斉唱に続き、全国一の宮巡拝会の基礎を創られた前代表世話人入江孝一郎先生と椿大神社前宮司山本行隆大人を偲び全員で黙祷を捧げました。 続いて新代表世話人関口行弘氏から近畿ブロック第一同総会から今日に至るまでの経過が報告された。本年五月の臨時総会で代表に推挙され新体制のもと百万人巡拝運動を推し進める事、また神社組織内の全国一の宮会と、より密接な関係を築くため一の宮会事務局訪問はじめ、浅間神社宮司古谷会長様にご挨拶、真清田神社での一の宮会総会参加等、活動報告がなされた。一の宮会のご協力も得て来年九月には奈良一の宮シンポジユウムを開催し、椿アメリカ・神流神社パリッシュ・コウイチ氏の理解と協力のもとに米国シアトルにて平成十九年には世界的規模の一の宮シンポジユウムが開かれる事なども報告された。

 最後に草の根運動のような、民衆から形成されて行くような広がりのある巡拝会になれば良いと締め括った。
 次に会員の自己紹介が行われユ二−クな感想が続いて紹介された。ゲストとして中外日報中部支社の荻原哲郎氏からおことばを頂き、少休の後、講演会に入った。賀茂別雷神社の藤木保誠権禰宜様から『賀茂別雷神社の由緒と鴨族について』責重なお話を拝聴することが出来ました。

葵祭の起源と鴨族の力によって京に遷都された事、「左馬」や「らち」があく、等の言葉が賀茂別雷神社の神事から出た言葉である事など大変興味深いお話しでした。 続いて当会顧問の生谷陽之助先生から「一宮と旧諸国の地名」と題し十一年がかりで巡拝体験を通じて学ばれた、日本の神様・神社の歴史と変遷について分かりやすく話していただいた。近年は合併により一の宮の地名が消えてしまうお話に一抹の寂しさを感じさせられました。当日会議終了後、賀茂別雷神社の天空に虹が出る奇端があり、吉兆として参集者の無事と発展を大
神様から賜わったものと率直に受け止めました。

 おかげさまで近畿フロック第四国総会が盛況のうちに終了いたしました。今後とも全国一の宮巡拝会に、より一層のご支援を賜わります様よろしくお願い致します。      (中瀬)