平成16年4月1日     −の宮巡拝       会報第20号

巡拝者の声

全国一の宮を完拝して
  東京都足立区 渋谷 易利

             

 平成十四年十二月上旬、琉球国一の宮波上宮に参拝して無事全国一の宮百八社の参拝と御朱印を完了させていただきました。約五・六年前よりお詣りして九十数社が二度詣りになり、御朱印は一年一ケ月位にて済ませる事ができました。過ぎ去りし山々・森林・社は今でも瞼に浮ぶことが多々あります。 立山・雄山、平成十三年十月早朝峰本社前にて龍神様に捧げる水晶玉を埋めた後、朝日が輝やく北アルフスの山嶺の神々しさ、神代初代の御陵と言われている立山・雄山に強力なバイブレーションを感じることが出来、最上の喜びを味わうことが出来ました。

 麓・西冨山にある皇祖皇大神宮と越中国一の宮・五社に波動を送り、そして全国の一の宮へ強力な波動を送っていることを理解することが出来ました。一の宮はこの波動と龍神様のパイブレーションにて、人々と神々との間に存在し力を送りつづけていることを感じました。

 全国一の宮百八社参拝した感想は、繁栄して地域の人々より信頼を受けている社、忘れ去られた寂しい社、立派な社殿あれども神々の不在の社等あるなかで、少々印象ある社を上げてみます。 薩摩国一の宮新田神社にて可愛山稜(二二ギノミコト)・高屋山上陵(ヒコホホデミノミコト)・吾平山上陵(ウガヤフキア工ズノミコト)の御朱印を社務所にて預かっていまして三陵の御朱印を戴くことができました。

また、一の宮以外の神社の御朱印をあいたページに貰うことにしています。龍神様を動かす力として水晶玉をポイントに決めてビラミット山上・海辺等に埋めることをやり、約六年位、平成十四年十一月上旬、但馬国氷ノ山の山頂に埋めて一応完了しました。日本ビラミット山々、地
軸線・主力線・地力線・背骨線の交差は籠体の宇宙エネルギーを発生させ地峡力、日本力、一の宮力、奇跡力は国民の活動力を発生させ、特に一の宮は、これらの力を発揮させる場として効果あると思います。


    

  ◆巡拝者から各一の宮への印象
の宮巡拝者が多くなると、さまざま感想や希望が寄せられてくる。
●御朱印科 四国八十八ケ所巡礼と同じく三百円が普通であるが、最高壱千円也、岩代国一の宮
伊佐須美神社。五百円也、下野国一の宮二荒山神社、同じく武蔵国一の宮氷川女体神社.

●宮司のいない神社 安房国一の宮洲崎神社、対馬国一の宮海神神社(兼任・和多都美神社)
 神社名を筆墨にて記帳された後、乾燥のためにドライヤーのない神社、神社名ゴム印、朱印
の赤のスタンフ台使用などや宮司不在のため奥様が代筆される神社が約十社ぐらいある。巡拝
をさかんにして解消していきたい。

◎丹生都比売神社 宮司様静養中です。権禰宜さんが比較的常駐しているようですが事前に
連絡して行った方が良いと思います。
神社電話 0736−26−0102 又は丹生晃一様090−6781−854


           

全国一の宮を完拝して
横浜市緑区 吉岡 昇
 
 相模国一の宮寒川神社をかわぎりに、平成十五年九月に越中国一の宮立山雄山峰神社まで約
二年八ケ月をかけて全国百五ケ所の一の宮巡拝を完了致しました。その間、息子を同行させた
り、娘一家を幼い孫も含めて観光をかねて誘ったり、弟夫婦を伴ったりと様々な楽しみがござ
いました。
 会報は第一号から大切に保存しておりますが、十号と十七・十八号が抜けております。もし
も残っているものがございましたらお送り下さい。
 昨年最後の一社として立山へ行きましたのは、丁度台風十号が日本海を北上した直後でご
ざいます。

 強風に煽られ岩にしがみつき
  立山の峰に辿りつきたり
 全国−の宮巡拝終わりきて
  雄山峰神社に額づきをり

 愚作でございますが、実感を詠みました。
 私共も御朱印帳を神棚にお供えして日々無事に活かしてゆけることを感謝いたしており
ます。

書籍紹介 ものと人間の文化史『橘』吉武利文書

        
垂仁天皇は田道間守(たじまもり)に命じ、 

常世国に遣わして、非時香栗(ときじくのかぐのこのみ)を求められた。いまの橘である。 橘は明日香の橘寺、京都御所の内裏に植えてある右近の橘・左近の桜で知られているがその意味を知っている人は少ない。

著者は何かに導かれて、橘に関する文献や現地をしらべ、約四年かかって完成した「ものと人間の文化史」である。

 明日香の橘寺を訪れたとき、原種の「橘」に魅入られて、また、日本種が減少しているのを知り、種から苗木を育てて、植樹することを志す宮田紀子(三重県津市)さんが、橘の話しかしない吉武さんとネットワークが出来た。この本は、みかんの一種としか知識のないものに、橘に関する奥の深いものを学ばせてくれるとともに古代を知る手がかりになる。

 全国一の宮巡拝から始り、元冠の役敵味方鎮魂地球平和祈願と、モンコルまでに及び、つづいて伊勢国北畠異教・織田信長軍の敵味方鎮魂へと広がり、こんどは田道間守の非時香果の橘の苗木を全国一の宮に植樹し、神木に育てようという動きとなった。

 人名としての橘、歌に詠まれた橘、橘の意匠、橘風土記と内容の奥は深いものがある.全国の橘氏が集合するなど、橘の香りとともに、日本に爽やかな風が吹いてくるようである。 (法政
大学出版局発行・本体二千七百円税別)