平成16年4月1日
全国−の宮巡拝会報
編集発行人入江孝一郎
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会報第20号 −の宮巡拝
                          志摩国一の宮氏子会が社殿を造営
                            遠くからの巡拝にこたえて
                           
千何百年鎮座以来の継承が生きる

 
椎や楠(たぶのき)などの巨木が茂る伊射波神社は、廷書式神名帳には大社として加布良古(かぶらこ)太明神・志摩太明神として崇敬されてきた。志摩国一の宮として安楽島(あらしま)町加布良吉崎の大浜の海に向う鳥居をくぐれば、石段、石畳を敷いた古道が標高八十六メートルの社頭まで続く。神社庁の一の宮調査には伊雑宮が記載された。 全国一の宮巡拝が始まり「加布良古さん」に遠くから参拝する人が増えるようになった。原生林の中に神様が宿られていることを感得できる境内であり、神様に出合えたことに感動する。

 この巡拝者を安楽島氏子会(浜口功会長)の住民は、地元の中村文雄宮司とともに心から迎えた。 平成十三年には、神明造の本殿と拝殿を造営され、籠堂とともに、巡拝者を迎える。岬へ続く遊歩道から古歌に詠われた麻生の浦の海上が望め、海人族の領(うしは)く神が祀られている。 古い継承をついで護ってきた地元氏子によって神社が守られ、宮司を中心に祭祀されてきた最も好ましい姿がある。昨年秋の壱岐ルネッサンスによって壱岐国一の宮天手長男神社が地元の意識の転換によって整った。 諸国一の宮を巡拝する人の波により全国一の宮に活気がつき、やがて大きな巡拝の波になったとき、観光も再発見される。

 三月二十八からl一十九日にかけての伊勢国水屋神社での北畠具教・織田信長軍敵味方鎮魂地球平和祈願に際し、巡拝会中部フロックでは一月二十五日、尾張国一の宮真清田神社で第一回集いをもった。その前日、世話人や有志で、志摩国一の宮中村宮司・安楽島氏子会役員・小池龍作郷土史家と宿泊をともにして話合いをした。神様を中心とする地元の体制づくりなど、志摩国一の宮の具体的な話を聞いた。 翌日早朝、伊射波神社へ正式参拝し、尾張国一の宮真清田神社へと向った。四月十一日には九州、十八日には四国で会員の集いも予定されている。今、一番大切なことは、大勢の人々が神様へ感謝を捧げることである。神様が活き活きとすれば、日本も活き活きとするのである。


           北畠具教・織田信長軍敵味方鎮魂
            伊勢国水屋神社からはじまる!


 壱岐ルネッサンスと元冠の役敵味方鎮魂地球平和祈願が、モンゴル国最高寺院管長をお迎えして、画期的な祭典となった。全国一の宮巡拝会の総力が結集され、思いもよらぬ方向に進み、お互い喜び神様への感謝の念が強くなった。

 全国一の宮を巡拝することは、集団での参拝ではなく、個々が自分を見つめ、神様と出合う喜びを感じる旅が本物だと、思うことが巡拝の体験結果から感じられてきた。四国遍路もパスツアーであったものが、最近は歩いて巡礼する人が多くなってくる傾向にある。個々の人々が立派になることは、神様に近づき感謝の念が湧くことで、自然と立派になるものである。

一の宮巡拝から始まって、いつの間にか敵味方鎮魂地球平和祈願の方向に向っている。昭和史の戦争で、最近三百十万の戦争犠牲者があるという。敵味方を合わせればせれば、その倍の数になる。この人達は、そのままの姿で放棄されていることになる。各宗教者が平和を祈願しても一向に平和がこないばかりか、戦争が広がり、テロまで含まれるようになった。

 こんど信長の伊勢攻めによる敵味方鎮魂地球平和祈願が始めて行われることになった。全国一の宮巡拝会会員に神様から与えられている役割の大きいことを改めて
感じる。


                    木思石話 
昨年暮にオーストリアのウィルチコ・フローリアンさんからメールが送られてきた▼それによると、「私は神道は面白いとおもって、十二月二十一日に大祓式を上げるつもりで、大祓詞の小さなコピーだけを持っています▼原寸や手書きの一枚を送る事が出来ますか?お教えて下さいというメールが、遥か∃一口ッパから届いた▼書写した大祓祝詞を送ったら、お礼のメールとともに、フローリアン君は現在十七歳、来年日本に留学するので、その時はよろしくと、日本語の文章も上手で、しかも大祓祝詞の意味もわかる▼この年では日本人にもいない、神道への理解をしている、一の宮巡拝会には英語助手をしながら日本を学んでいる山陰フロック世話人にダスティン・キッド君がいる▼一の宮巡拝に不思議といえば不思議な現象であるが、世界に神道を広める神様のお導きが動いている▼すでに伊勢国一の宮椿大神社はアメリカ椿大神社を造営し、コウイチ・パリッシユ祢宜(クラナイト・フォールズの神流神社宮司)やカナダのバンクーパーのナッフ島に神明社を造営したアン・工バンズ女史は諸国一の宮の巡拝を始め、∃一ロッパ・アメリカと目に見えない力が働きかけている。