「ここに目を向けたあなたは牛肉のエキスパートになれる」
島の歴史と文化を映す壱州牛
全国銘柄産の子牛は、実は壱岐産
 長崎県の壱岐・平戸・五島等の島々に黒毛種の牛の産地が点在します。このことは古き交流の結果、これらの牛が朝鮮半島経由で渡来したことを想像させます。大陸交流の最大の要である壱岐の牛の祖先も、もちろんこうした牛の一種であったことでしょう。
 弥生時代の壱岐の歴史を物語る「原の辻遺跡」からも、家畜牛の骨が出土しています。壱州牛のこの歴史の古さとすばらしさは、すでに「駿牛絵詞」(1187年頃)や「国牛十図」(1319年)に牛車をひく駿牛として、筑紫牛(壱岐が主産地)に優るものなしと記されていることからも分かります。
 主として使役牛として用いられていた壱州牛が、農業機械化の時代に生き残ったのは肉質の良さからです。このため、壱州は但馬牛・松坂牛などの全国銘柄の肥育用子牛の主産地となってきました。
獏丸筑紫牛 後白河院御牛
 
鳥羽殿へ御幸に、羅城門の前よりかけらるるに 
被御所の門 歩足なくをどり侍ける駿牛なり
島の潮風が名牛を育む
壱州牛が良質なのは、血統上肉質が柔らかく、霜降りになり易いこと。加えて島の豊かな自然環境が牛をストレスから開放し、また島特有の潮風が飼料の牧草に適度な塩分を与える結果、健康な牛が育つからです。
歴史と伝統の壱岐牛の競り市

新しい牛枝肉取引規格(昭和63年4月)
社団法人 日本食肉格付協会
歩留等級
等級
歩  留
歩留基準値
A
部分肉歩留が標準より良いもの 72以上
B
部分肉歩留が標準のもの 69以上72未満
C
部分肉歩留が標準より劣るもの 69未満

歩留は一頭の牛から得られる有用な肉の割合、骨、皮下脂肪、その他の評価要素を元に歩留基準値が定められている。和牛は殆ど歩留Aである。
【第6〜第7肋骨間切開面の測定部位】
質等級(以下の4項目で判定される)

1)脂肪交雑の等級区分

等  級
脂肪交雑評価基準
B.M.S.
かな良いもの
2+以上
No8〜No12
やや良いもの
1+〜2
No5〜No7
標準のもの
1-〜1
No3〜No4
標準に準ずるもの
0+
No2
劣るもの
No1


N.M.S.、脂肪交雑評価基準及び等級区分は、次のようになります。

B.M.S. No No1 No2 No3 No4 No5 No6 no7 No8 No9 No10 No11 No12
脂肪交雑基準 0 0+ 1- 1 1+ 2- 2 2+ 3- 3 4 5
等級区分 1 2
3
4
5

2)肉の色沢

5.4.3.2.1. (3を標準として牛肉色基準[B.C.S.=No1〜No7]で、光沢は、肉眼で判定して等級が決定される)
3)肉の締り及びきめ

5.4.3.2.1.(3を標準として、肉眼で締り及びきめを判定し、等級が決定されます。

4)脂肪の色沢

5.4.3.2.1.(3を標準として、脂肪色については牛脂肪色基準(
B.F.S=No1
〜No7.)で、光沢及び質は肉眼で判定して、等級が決定される。
肉質等級の決定:以上の4項目のうち、最も低い等級により決定される。
等級の表示
等級区分
歩留等級
肉 質 等 級
5
4
3
2
1
A
A5
A4
A3
A2
A1
B
B5
B4
B3
B2
B1
C
C5
C4
C3
C2
C1
だから、和牛は高価なんですね・・・納得!!
高級ステーキはA4、A5.だそうです。家庭で買う焼肉、すき焼き肉はA1、A2??
いずれにしても和牛の素晴らしさの秘密です。ご参考までに
壱岐郡JA蓄産課長呼子好様のご好意による社団法人・日本食肉格付協会【新しい牛枝肉取引規格】を参考にしました。」(事務局)

JAミートショップ壱岐
壱岐牛専門松坂精肉店
うめしま
古里観光の目玉として紹介しています。他に情報が有りましたら東京雪州会管理室まで・・・。
但馬牛
東伯牛
松坂牛