!情報源:産経新聞 H23('11)3.3ひな祭り の良き日に! |
町なみ・ひな祭り=双子雛・・・広島市「鞆の浦」 ・・・NHK放映 |
「日本て読あられたサービスは世界で通用する」。ツァイさんがこう直感したのは、上智大学に留学していたときのこと。「日本人はサービス精神が旺盛で完壁主義。ユーザーの目もとても厳しい」からだ。幼少時から飛び級を重ね、平成16年に19才で世界の一流銀行、Q00(東京)を設立。翌年、米ビジネスウイーク誌で「アジアの最も優れた起業家ランキング(25歳以下)」の1位に選出された。 183cmの長身。野球少年で日本に留学し甲子園を目指そうとしたが、当時は日本語を話せなかったため断念し、米国へ。そこでー「高校卒業アルバムの編集長を務めあげた」などとして毎年数人にしか贈られない米大統領賞を受賞した。 「東洋人らしく気配りをして人をまとめる力を評価されたのだと思う」。そんなツァイさんでも、起業時にはつらい思いもした。まず、事務所が借りられなかった。ーカ月かけて10件以上回ったが、どこも「中華系はダメ」。やむを得ず、築約40年のマンションを自宅兼事務所として買い取った。 次に、融資。アントレプレナーシップ(起業家精神)が浸透している欧米では「将来性」を評価して融資してくれる。ところが、日本の金融機関は違った。大手を数社訪間したが、門前払い。「『外国人は逃げるかもしれない』といわれたこともある」と唇をかむ。結局、欧米でビジネスプランが認められ、増資に成功した。 「民族・文化の壁」を痛感したツァイさん。21年に帰化も果たしたが、サイト運営では言語の壁にもぶち当たった。ランキング情報サイト「エリッキング情報サイト「エリックドット・コム」は、ネット上の膨大なデータの中から、最も投に立つランキングを見つけてくれる。 例えば、ユーザーが「掃除機」一で検索すると、掃除機に関するさまざまなランキングが表示され、統計、専門家、ユーザーの視点から重要と判断した順に表示する。しかし、「日本語には漢字、ひらがな、カタカナがあって、データ入力が3倍かかる。認識が甘かった」。昨年8月に先陣を切ってスタートした日本語サイトがなかかイメージ通りに動かなかった。昨年9月には中国語版を開設、英語版も展開する。米シリコンバレー、台湾・台北、中国・北京、インド・コチにもオフィスを構え、世界を飛び回るが、「拠点は日本。何事にも潔癖なところが自分にあう」と言い切る。 夢の実現に向け、土日もなく働く。唯一の息抜きの場は、都内のバッティングセンター。つかの間、少年時代に帰ることができる。現時点でサイトの閲覧は無料。収入は広告型などを検討しているが、ビジネスモデルの構築はこれからだ。 「まずは世界で唯一最大のサイトにすること。そこからたくさんの可能性が広がる。このサイトにパーフェクトはない。終わりはないんです」 |