全日本綱引選手権大会が去る3日、東京・駒沢オリンピッ公園体育館で行われ、長崎県代表として19年連続出場の「むぎ焼酎壱岐遠山の金さん」チーム(玄海酒造後援)が6戦中3勝を挙げ健闘した。全国大会での3勝は同チームにとって2回目の快挙。これで来年の20回連続出場に向けて弾みをつけ大きな自信になる。

当日は全国都道府県代表、推薦など男子強豪68チームが参加し熱戦を繰り広げた。第1試合は敗れたものの第2、第3、第4試合と3連勝で勢いをつける。

残り2試合で惜敗し決勝トーナメント進出にあと1勝及ばず涙を呑んだ。応援席には東京壱岐雪州会や長崎県人クラブ(理事長山内賢明氏)関係者など約100人が早朝から駆けつけ声を張り上げて盛んに応援、壱岐チームを励ました。応援者数ではわが「壱岐軍団」が他を圧倒した。

「むぎ焼酎壱岐遠山の金さん」は昨年、選手の若返り強化を図り今回は4人が新加入し総勢14人体制に。その結果「練習体制もより実践的に組めるようになった」(山内昭人玄海酒造社長)という。

その効果が今回大舞台で見事に実を結んだといえる。来年以降の更なる成長が楽しみだ。山内賢明同社会長は選手、応援団を前に「今年はあと1勝して4勝すれば決勝トーナメント進出も出来たと思うが、来年こそは20回連続出場を果たして決勝リーグを目指したい」と強い意欲を示した。

選手は毎週3日、全員が仕事終了後に2〜3時間の練習をして体力、持久力を養い全国大会に備えているという。それには「家族や職場の理解と協力が大きい」(山内社長)ようだ。鍛錬を重ねて壱岐代表、長崎県代表としてその実力を来年以降も全国に示してほしいと願うばかりである。

いまや「春の風物詩」ともいえるこの全国綱引大会。東京壱岐雪州会や長崎県出身者は遠山の金さんチームに期待し、楽しみにして応援に駆けつける。そして壱岐・長崎県出身者が心を一つに団結出来るこうした機会を大切にしたいものである。(写真は大杉一雄さん撮影)