対馬が危ない【産経新聞H20.11.13】
防人の島新法議連 結成へ 国境の島・長崎県対馬市が経済危機に陥り、韓国資本に不動産が買い占められるなどしている問題で、自民党の「真・保守政策研究会」 (中川昭一会長)と超党派の国会議員による「日本の領土を守るために行動する議員連盟」(山谷えり子会長)は12日、財部能成対馬市長らを招いて合同会議を開き、今月21日の現地視察後、超党派で「防人の島新法制定の推進議員連盟」 (仮称)を結成することを含め、法整備に向け具体的な検討を行うことをあらためて確認した。また、財部市長は、同市が独自に策定した「国境対馬振興特別措置法」(通称・防人の島新法)の原案を提出した。 財部市長は原案の中で、本土との隔絶性から基幹産業の農林水産業の衰退により経済が低迷、若年層の流出などによって人口が激減していることを挙げ、第1次産業に対する特別措置や地方債(国境離島債)の創設、観光振興に対する特別措置などを求めた。また、韓国資本による不動産買い占めについては、5500坪(島全体の0・26%)の買い占めを確認したと報告。新法では、国防等に関連する機関の設置や領土保全に対する特別措置などを盛り込むよう求めた。 会合には衆参両院議員のほか内閣官房、総務省、防衛省など7省庁から担当者が出席。議員からは「成果をあげるためには受け皿として、超党派で力のある団体を作らないといけない」 「経済的に実効支配されることに、安全保障上、危機感を持っている」などと、対馬問題の対応に積極的な意見が出された。 また、傍聴していた地方議員らが「対馬を守る全国地方議員の会」を結成、新法成立に向けて国会議員と連携 していくことを決めた。 産経新聞H20.11,13 長崎県対馬市で不動産が韓国資本に買い占められるなどしている問題で、対馬周辺海域の治安維持にあたっている海上保安庁・対馬海上保安部は、事態を重視し、危機感と警戒心を強めている。同海域ではこれまで、韓国漁船や不審船が出没、同保安部との間で一触即発の状態が続いており、海保は一昨年来」装備の強化を進めてきたが、さらに人員の増加などの再構築を進める方針だ。 (宮本雅史、池田証志) ☆大型巡視艇6隻 対馬周辺海域については、海保は対馬の厳原港周辺に対馬海上保安部と、その下部組織である比田勝海、上保安署を島北部の比田勝港周辺に設置し、計6隻の大型巡視艇(30b型)と2隻の監視取締艇を配備、治安の維持に当たっている。また、福岡航空基地が、航空機2機とヘリコプター2機で上空から監視している。 平成18年度から始まった老朽化艇の代替整備事業の一環として、対馬海上保安部でも今年3月、27〜28年間使用し老朽化していた「あきぐも」 「やえぐも」「なつぐも」の3隻の大型巡視艇を代替整備。この結果、小回りのきくウォータージェット型の推進機が装備され、30ノットから35ノット以上に高速化するとともに、自動照準装置付きの13_機銃が搭載された。通常の海上保安部は大型巡視艇を−隻か2隻しか配備していないのと比べると、対馬海域の態勢は手厚いと見える。 ☆不審船見逃す恐れ しかし、岡部の人員はここ数年、約90人でほぼ横ばいな上、巡視艇などによるパトロールの強化なども実施されていないのが実情だ。 そもそも、対馬周辺海域は、日本の領海で違法操業する韓国漁船の捕捉が事実上の主な任務となっていることから、急加速や急停止などの操縦性が高い高速巡視艇が重点的に配備されているにすぎない。 停船命令を聞かない漁船に海上保安官が飛び乗り、強制的に停船させるのは命がけだ。この任務に必要不可欠な機能が高まることから、新型艇に寄せられる期待は大きいが、不審船や工作船に対抗するための武装は、比較的軽装備だ。さらに、同部の6隻の大型巡視艇は、レーダーを装備して海域を巡回してはいるものの、高い山にはばまれ、対馬をはざんだ反対側の海域までは、そのレーダーが利かない。波の高い日や目視が利かない闇夜に、木造の小型船などで接岸されれば見逃す恐れがあるという。 しかも、昭和56年から使い続け、赤外線監視装を持たない「たつぐも」ような旧式の巡視艇も存する。密航、密輸などをで食い止め、国境を守る部隊としては手薄だ。 3面に続く 1面から続く 対馬が危ない!「民宿が密航・密輸の拠点化も」 ☆悪質化する違法操業 平成17年5月には、対馬北東の日本の排他的経済水域(EEZ)内で韓国籍のあなご漁船「502シソプン号」(総トン数77トン、乗組員10人)が巡視艇「たつぐも」に発見されたが、停船命令を無視して逃走するという漁業法違反(立ち入り検査忌避)事件が起きた。 巡視艇が漁船に強行接舷し、海上保安官2人が乗り移ったが、漁船は2人を乗せたまま韓国側EEZへ逃走。韓国海洋警察庁の警備艇に接舷し、海保の巡視艇と韓国海洋警察庁の警備艇が漁船を挟んでにらみ合う事態に発展した。韓国海洋警察庁は捜査権の譲渡を求め、海保が拒否したが、事件は、韓国の対馬周辺海域に対する関心の高さをうかがわせた。 海保は、昨年、日本の領海やEEZで5隻の外国漁船を違法操業で検挙したが、うち4隻は韓国籍漁船。しかも3隻はより領土に近い領海内だった。 15年から昨年までの5年間をみても、韓国籍の漁船の検挙が3割から8割を占めた。外国漁船に強行接舷し、乗り移ろうとする大型巡視艇「むらくも」の海上保安官ハ海上保安庁提供) 昨年の傾向としては、荒天の日や夜陰に乗じて日本の水域に侵入。高性能の.エンジンで高速で逃走したり、衛星利用測位システム(GPS)や浮沈機能を備えた漁具を使って証拠隠滅を図るなど悪質化しているという。 ☆密航船出没、警戒強化へ さらに、密航や密入国の危惧もある。対馬では海岸が近くなるに従って、「ストップ・ザ・密航」 「密航・密漁・密貿易 見たら聞いたら110番」の看板が目立つ。 「5年ほど前から密航船がやってくるようになった。海に囲まれているから、海上保安部の目をかいくぐりさえすれば自由に出入りできる。そういう連中が、韓国人が経営する民宿や釣り宿に潜り込めば、捕まえようがない。海上警備を強化して水際で対応してもらうほかない」 (国境離島活性化特別委委員長の作元義文・対馬市議)という島民も多い。 国境を背負うが故にさまざまな問題を抱える。それに追い打ちをかけるように明らかになった韓国資本による不動産の買い占め問題。海保政策評価広報室は「対馬海域は韓国との中間線まで25`しかなく、重要な海域と認識している。引き続き、警備・監視を行っていきたい」としているが、不動産が買い占められるなど、対馬の実情が急変していることについては、海保内部でも「巡視船の航行状況を監視されたり、民宿や釣り宿が密航、・密輸の拠点になる可能性がある」として危機感を強め、警戒を強化する方針だ。 国としてやるべきことの一つであり、無頓着過ぎていたことは間違いない。これらを確立した上で隣国との友好関係、観光誘致、人々の交流を積極的に進めることは両国ともに価値を共有でき、大切なことである。壱岐市も他人事と見ないで積極的に情報を交換して、日韓の交流を、空から、海から(インフラは整っている)自由にやるべき時ではなかろうか?! 管理室 |