本市勝本町出身の父を持つプロボクサー、篠崎生思郎(せいしろう)さん(30)=ヨネクラジム所属=が5月から10月にかけて、東京都、後楽園ホールで開かれた第21回B級ライト級トーナメント(東日本ボクシング協会主催)で優勝し、見事A級ボクサー昇格を果たした。昨年の東日本新人王戦準優勝に続く快挙で、日本ライト級ランキング12位となった。 篠崎さんは、福岡県立修猷館高校を卒業後、中央大学に進学したが、弟の賢生王さん(28)が法政大学に進学し野球を始めたことから、「一緒に野球を」と同じく法政大学に入りなおし、ともに6大学野球に励み、プロ野球を目指していた。 しかし、生思郎さんは肩を痛め野球を断念、ボクシング部に所属した。その 頃、二人でヨネクラジムを通りかかった際、その体つきに一目置かれたのがきっかけで大学3年で入会、アマチュアで戦績を重ね見事プロボクサーとなった。弟の賢生王さんは家庭事情で法政大学を中退したが、志を持ち続け立教大学に入学、現在は篠崎生思郎講演会としてトレーナー兼マネージャーを担当。兄を支える柱となっている。生思郎さんは、賢生王さんが「兄はとにかく頑張る人。すごい頑張り様に自分も頑張らなくては」と話すほどの努力家。母方の祖父は元西鉄ライオンズ球団代表取締役社長の西亦次郎さん。生思郎選手は、「幼い頃に父にお前は壱岐出身だと言われていました。A級 ボクサーまで上がったことに自信を持ち、今からがプロボクサーというプロ意識で、どんどん挑戦していきたい。ぜひ壱岐にも行ってみたいです」と話した。 本市からも市民の大きな応援が望まれている。 |
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