世界の、日本の、長崎の・・・内村航平君(情報源:東京新聞H24.1.1 撮影:沢田将人&日本の息吹一月号表紙)
ふるさと諫早
内村航平「団体も金」 4年に1度のオリンピックイヤーが幕を開けた。30回目を記念するロンドン五輪は、7月27日から17日間の日程で開催される。メダが争われるのは26競技で302種目。日本勢では、体操男子の内村航平=(22)=(コナミ)が頂点にもっとも近い。個人総合、団体総合、種目別の床や鉄棒で複数の金メダル獲得に期待がかかる。 「北京五輪は、小さい子が遠足に行くようなワクワクドキドキした感じだった。ロンドンは全然違う、ほんとに」。初出場の4年前は、冨田洋之(現順大助教)ら先輩とともに戦う一選手だった。今は日本の大工ースとして、自覚と責任感を強く持つ。 誰よりも難しい技を、誰よりも美しく演じる。ひとたび演技を始めると、会場からは感嘆のため息がもれ、それは大きな拍手に変わる。個人総合では北京五輪で準優勝、2009、10、11年世界選手権では史上初の3連覇。10、11年の世界選手権で2位のフィリップ・ボイ(ドイツ)が「4年間で銀、金、金、金。これ以上の結果って何?」とあきれる強さだ。 王者が今一番ほしがっているのは、五輪、世界選手権を通してまだ経験したことのない団体総合での勲章だ。「個人での喜びは知っている。団体で金メダルを取る喜びを知りたい」 世界中の視線が集まるロンドンで、仲間とともに表彰台の一番高いところへ上る自分の姿を、思い描いている。 |