平成17年(2005年)4月15日蝕(4)壱岐日報 第4232号

内閣総理大臣主催 『桜を見る会』に招かれて
 東京雪州会顧問 坂 江 博 見


 
去る四月九日一点の雲もなく、眩しい快晴に恵まれたピッタリの花見日和のこの佳き日に新宿御苑に於いて小泉内閣総理大臣主催による第五十二回「桜を見る会」が開催された。 本会には政官界、経済界、芸能界、スポーツ界等から八千七百人に及ぶ功労者が招かれ参集した。最早開始時間の八時半にはこの広い御苑も賓客で埋め尽くされた。

 九時になると閣僚・国会議員も揃い、いよいよ小泉内閣総理大臣の謝意をこめた開会挨拶、現国会の郵政民営化審議の遅滞、党内ムードに思惑の苦渋の一端を覗かせながら、酒酔いもさることながら本日の一時を総てを忘れて花酔いに浸ってほしい、と、挨拶を締め括られ、続いての乾杯の音頭で観桜の幕は開かれた。

 総理は厳重な警護を掻き分けながら招待客に声をかけ、握手を交わしながら、忙しげに桜花をめでつつ約四十分の後、パトカーに先導され車中の人となり会場を去られた。 会場は青空立食パーティー形式に設けられていて、思い思いに寿司、焼きとり、だんご等を頬張りながら楽しげに爛漫の桜花を眺められる機会を得て招待者一同感激の極致を抱いたことであらう。当日は絶好の花見日和で、桜花が地面、水面すれすれから咲き昇り、平面、斜面に花の絨毯をなし見事というほかはなく、花に酔うとは、将にこの事を指しているのであらうか?本苑は誰でも何時でも入苑(入苑料=200円)出来るので機会をつくられて開花時期の入苑をお勧めしたい。

 関係各位、故郷の友人知人等の温かいご支援ご鞭燵のお陰を得て昨年五月十日に叙勲の栄誉を得て、勲記勲葦の授与天皇陛下の拝謁、そして、この度の観桜園遊会への招待と、ここに、改めて感謝の意を表し、心から深甚なる御礼を申し上げる。
 恐れながら、授賞理由は、民族を、国を滅亡させる「白い粉=麻薬」の撲滅の一端を担い供給源の一翼を占める全国組織の暴力団と命がけで戦ったこと、国際組織等の黒幕を追跡逮捕等々に尽力したこと、又、後年の業務中、食育に取り組み、食品業界等に対し、安全安心をモットーに食品行政を関係行政宮共々施策遂行した業績が評価されたこと等、又退官後の民間検査機関、輸入青果物協会、現在の食品衛生コンサルタント等の活躍も評価を得、授賞の対象になった由。

 私のこの授賞は後輩諸氏に取って真撃に自分に与えられた業務を遂行すれば、その貢献度が認められることに一段と勇気を得て進の気概を発揮することでろう。 何はともあれ、一にもにも関係者皆様の支えをたお陰である。遡れば私生み育ててくれた今は亡き母の労苦の賜物である。重ねて感謝の誠を捧げたい。