倫理を知り、わが青春の悩みは一掃された。 それは、ロッキード事件の真っただ中であった。人の乗る最後の戦闘機といわれるなか、勇躍勇んでF-104Jに乗ることができて新設された、JASDF小松基地205飛行隊での事だった。 世は、反安保闘争の影響も強く、基地の外には、税金泥棒、基地は要らない、出て行け・・・のシュレヒコールを毎日聞き真剣に悩んでいたときでもあった。そんな折、基地の娯楽室で目に留まった倫理の文字、なんとなく開いてみると、そこには、人の道、倫理が説かれていた。目から鱗で今までの悩みが一掃される程の衝撃を受けた。 以来、悩みは消え、わが行く道の尊さを知り、自信が湧いてきた青春を思い出している。 戦後70年の日本の姿を見るとき・・・すべての問題解決の術は倫理に在りと実感する昨今である。 細やかながら、故郷の歴史(元寇の役)を知り「壱岐国ルネッサンス=地球平和祈願」を完遂できた事は、わが心に大きく倫理観の一端として刻まれております。 |
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