10代の声(産経新聞H20('08)10.24金) 食料自給率を上げてほしい 小学生 山本通雄 11 ぼくは社会で食料の輸入のことを勉強しました。輸入した食料のよい点は、日本にはない食べ物があることと値段が安いことです。悪い点は、害のある食べ物が交じっていることがある点です。 いま、日本の食料自給率は40%を切り」ほかは輸入にたよっています。ぼくは、このまま輸入が増えていくことに反対です。害のある食べ物が入ってくるかもしれないし、もしかすると自給率が0%になってしまうかもしれません。外国の食べ物ばかりで国産のものがなくなるとこまります。食べ物のために外国の言いなりになってしまってはもっとこまります。 そして、国産の食べ物がなくなると畑や田がなくってしまいます。すると緑がなくなって環境も悪くなってしまいます。 ぼくは食料の自給率をもっと上げてほしいと思います。 (兵庫県加古川市) 仕事の苦労学んだ職業体験 中学生 溝潮紀乃佳 14 9月に学校で職業体験があり、私は3日間、歯科医院へ行ってきました。とても楽しい経験をすることができました。 体験させてもらったのは、バキュームという治療中に患者のだ液を吸う機械の操作です。最初は歯科衛生士さんに操作を見せてもらい、その後、実際にやらせてもらいました。なかなかうまくいかず「これでいいのかな」と思っていましたが、患者さんも何も言わずに治寮を受けてくれました。やさしい患者さんばりで、やりやすかったです。 今まで私は、働くといことがどんなことかよく分からずにいたけれど、今の体験ですごく大変なことだとわかりました。そん 仕事を毎日続けている大人はすごいな、と思います 私も、今やるべきことをきちんと行い、しつかりとした大人になろうと思いました。 (高松市) 私の将来の夢は、音楽の教師になることです。中学生 児玉エナ 15 小さいころから歌うことが大好きで、家族や仲間の前で歌ったとき褒められたりすると「また頑張ろう」という気持ちになり、努力します。 私は最近、人間というのは誰もが他人に支えられ、影響されて生きているんだなあと思うようになりました。 ですから、いくら話が合わない人や嫌いな人でもまず笑顔で接し、対話をする勇気を持つこと。そして自分を理解してくれる相手には感謝の心を持つことが大事だと思います。 私がそう考えるようになったのは、どんな生徒とも笑瀕で接し一生懸命に話し掛け、子供たちの才能を見つけようとしている先生方の姿に感動したからかもしれません。 私も、笑顔や大好きな音楽で子供たちと接し、共に喜び、そしてその子の才能を伸ばせるような情熱教師になりたいと思っています。 (千葉県松戸市) 心開いて話すことの大切さ 高校生 梶原 翔 17 先日、私が所属する筝曲(そうきょく)部が全国大会で優勝しました。他校に比べて練習時間は少なく技術的にも秀でたわけではありませんが、優勝できた理由は、みんなの心をひとつにする「異体同心」だと思っています。 それは簡単なことではありませんが、私たちは話し合いの場を多く持つようにしました。 その結果、それぞれが心を開いて話せるようになり、相手がどのような考えを持っているのかが分かるとともに、自分の思いも相手に伝え、相手を動かすことができるようになりました。 五・一五事件(昭和7年)で、犬養毅首相は襲撃してきた急進派の青年将校に「話せばわかる」と言っても無視されましたが排他的な対話からは何も生まれません。 現状を理解し、より良い方向を目指そうという前向きで建設的な話し合いは飛躍を生み出し、お互いが理解できるまで対話すれば、可能性は大きく広がると思います。 (東京都国分寺市) |