応援風景
全国綱引選手権で麦焼酎壱岐遠山の金さん2勝
20回連続出場へ弾みの健闘
東京雪州会 会長 牧山康敏
全日本綱引選手権大会が去る4日、東京・駒沢オリンピッ公園体育館で行われ、長崎県代表として18年連続出場を果たしたむぎ焼酎壱岐遠山の金さんチームが6戦中2勝を挙げ健闘した。強豪揃いの全国大会での2勝は大きな収穫で20回連続出場を目指す同チームにとっては大きな自信となろう。
当日は全国代表の男女56チームが参加し熱戦を繰り広げた。東京雪州会を始め長崎県人クラブなどから約l00人の応援団が会場を埋め熱烈は毒擬鼻詣る。今後の遠山の金さんチームとも6試合戦うが、壱岐チームは初戦から3戦まで3連敗のスタートに応援席もやや重苦しい雰囲気。
初戦の相手は過去4回の全国優勝を誇る強豪の佐川急便東京。力の差は歴然。続く2戦、3戦と敗退し4戦目で新潟県チームに快勝するも5戦目は山口県チームに敗れ、残るは1試合。
最低でも2勝は期待したい選手も応援団も一層熱が入る。開始とともに壱岐チームが優勢で、ひと呼吸を整えるや一気に綱を引き寄せて豪快に勝つ。
最終戦の1勝は「値千金」ともいえる貴重な勝利で、明日に期待をつなぐものだ。昨年は主力選手の欠場などで未勝利に終わり涙を呑んだ。しかし今大会では決勝リーグ進出こそ逃したものの、まずは善戦健闘といってよい。競技後、応援団は選手を温かく迎え健闘を称えた。
同チームを20年以上にわたり後援している玄海酒造の山内賢明会長は「昨年は1勝も出来ず悔しい思いをした。今年は2勝できたので、更に力をつけて来年以降20回連続出場に向けて是非4勝、5勝を挙げて決勝に進出したい」と挨拶に力を込めた。
遠山の金さんチームは昨年の未勝利を強く反省してチーム強化に取り組み若手の新人3人を補強したという。米村誠晃監督は「新人が入ってもすぐ力がつくものではないが2〜3年の目標で取り組んでいる」と話したが、新人の加入は先輩選手を刺激してチーム全体に活気を与えていることは間違いない。
新人3選手は試合後の自己紹介でいずれも「来年は自分がチームの選手として頑張る」と異口同音に力強く発言、先輩選手に「挑戦状」を突きつけた。選手を引率した玄海酒造の山内昭人社長も「この刺激しあう相乗効果に期待したい」と語る。今後の遠山の金さんチームの更なる成長が楽しみだ。
選手達はそれぞれ異なる職場で働きながら週3回、合同練習を重ねているという。選手諸君が厳しい鍛錬に耐えて、20回連続出場という未踏の偉業達成を果たすよう私達は郷土の誇りとして期待している。更なる精進で「壱岐魂」を全国に発信してほしい。
応援団は競技後、都心に繰り出して更に気勢を上げ選手の次なる活躍に期待の工ールを送った。今や「春の風物詩」とも言える綱引き大会に、私達壱岐人の心は一つになる。(情報源:壱岐日報H24.3.6)
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