改定から50年の節目にあたるため、同盟深化に向けたプロセスを特記。米海兵隊が東アジア全域に緊急展開する上で沖縄が地政学的にいかに重要かを印象づける図も初めて掲載している。政府は当初、防衛白書を7月30日に閣議了承する予定だったが、日本固有の領土でありながら韓国が不法占拠を続ける竹島の記述に韓国側が反発することに配慮。日韓併合100年にあたる8月29日以降に先送りし、780万円をかけ1万4300部を刷り直した。

竹島については「領土間題が依然として未解決のまま存在」という例年どおりの記述となった。韓国外交通商省報道官は10日、即時撤回を求める論評を発表したが、仙谷由人官房長官は「日韓関係全体に悪影響を及ぼすことはないと期待している」と述べた。(5面に関連記事と要旨)

中国監視船「尖閣を離脱」

 海上保安庁の巡視船と違法操業が疑われる中国のトロール漁船が接触した尖閣諸島海域に中国が「漁業監視船」を派遣した間題で、北沢俊美防衛相は10旧の記者会見で「今朝、ほぼ現地を離れている現象がみられた」と述べ、漁業監視船が現場海域から離れたことを明らかにした。

 一方、海上保安庁の鈴木久泰長官は同日の衆院国土交通委員会で今年、中国籍漁船の領海侵犯が急増していることを明らかにした。尖閣諸島周辺の領擾で海保が立ち入り検査レ事例が平成20年1件、21年0件だったが、今年は14件に上っているという。

漁船船長の勾留決

 石垣簡裁は10日、公務執行妨害の疑いで逮捕された漁船船長で中国籍、せん其雄容疑者(41)について、20日まで10日間の拘留を認める決定をした。