く壱岐市〉発足記念特集
〈特別寄稿〉
新市「壱岐市」の発足に寄せて
長崎県知事金子原二郎
東京雪州会におかれましては、大正六年、壱岐ご出身の関東地区在住者で結成されて以来、歴代の会長さんを中心に会員皆様が堅い絆で結ばれ、会員相互の親睦・交流及び故郷・壱岐との情報交換などを目的として活発な活動を展開され、現在、森谷会長を筆頭に一千五百名に上る会員数を擁するまでに発展を続けてこられました。誠にご同慶に堪えません。
皆様には、これまで古里・壱岐や全国の壱岐人会、県人会等との情報交換や連携を密にされ、壱岐はもとより県政の発展のため、多大のご支援、ご協力を賜っておりますことに、厚くお礼申し上げます。
さて、皆様もご承知のとおり、壱岐におきましては、地元四町の皆様が一丸となって合併を選択され、平成十六年三月一日をもって新市「壱岐市」 の誕生が確定しております。 県といたしましても、既に合併が確定している壱岐をはじめ対馬、下五島、上五島地域の新市町誕生に向けて、具体的、総合的な支援策を示すとともに、県内各地域の合併協議を更に推進するため、去る八月二十八日、県推進本部において 「長崎県合併・新市町支援行動計画」を決定、公表いたしました。
この行動計画においては、合併により誕生する新しい市や町の立ち上がりを支援し、地方分権時代にふさわしい自立した市町の確立を図るための施策はもとより、市町村と県の役割分担を踏まえた市町村合併後の県のあり方についても示しており、全国に先駆けて策定したものであります。
新市「壱岐市」 の今後を描く建設計画につきましては、新市の将来像を ″海とみどり、歴史を活かす癒しのしま、壱岐″ と銘打って、壱岐全島の持つすばらしい自然と原の辻遺跡をはじめとする多くの歴史的遺産を活かして、観光による交流人口の拡大、そして農水産業の更なる振興など、新たな活力のあるまちづくりが展開できるものと大きな期待をいだいております。
特筆すべきものとしては、「原の辻遺跡・埋蔵文化センター」を、県内の埋蔵文化財の学術研究拠点施設と併せて建設を計画しており、県としては、二〇〇七年度の同センターのオープンを目指しております。
東京雪州会の皆様には、今後とも古里・壱岐の、そして新市「壱岐市」 への限りない発展のため、また、長崎県勢の推進に温かいご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 終わりに、東京雪州会のますますのご発展と会員皆様のご健勝と
ご活躍を祈念いたしまして、「壱岐市」誕生に寄せてのご挨拶といたします。
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