共産党の党大会で報告する志位和夫 委員長=15日午後、静岡県熱海市 「安倍政権の暴走阻止」共産党大会で志位委員長 共産党の第26回党大会が15日、静岡県熱海市の党員研修施設「伊豆学習会館」で、4年ぶりに4日間の日程で開幕した。志位和夫委員長は大会決議案に関する中央委員会報告で、安倍晋三政権の外交・安全保障政策を「海外で戦争する国づくりの野望だ」と繰り返し批判し、「安倍政権の暴走」を阻止するために国民 運動を展開していくと宣言した。 安倍政権の現実路線を奇貨として"戦争前夜"のムードをあおることで、自民党を支持する穏健な保守層や無党派層を「統一戦線」に取り込んでいく戦略を鮮明にしたといえる。志位氏は「共産党が自民.党への批判を託せる唯一の政党だ。『自共対決』時代が本格的に始まった」と強調。 安倍政権による特定秘密保護法成立や集団的自衛権行使容認をめぐる憲法解釈見直し、憲法改正への動きなどを例に挙げ「有害で危険極まりない。戦後の保守政治が掲げてきた諸原則すら否定する右翼的反動的な立場だ」と攻撃した。 さらに「安倍政権の暴走に次ぐ暴走」は従来の自民党の支持層も含めた多数の民意に逆らうものだと指摘した上で、「日米安保条約を廃棄し、戦争する国づくり、暗黒日本への道を許さない国民的運動の拡大」を呼びかけた。 また、昨年夏の参院選での議席増による"第3の躍進"を本格的な流れにすることが「21世紀の早い時期に民主連合政府を樹立する目標への展望を開く」と強調。 具体的な数値目標として @3年以内に行われる次期衆院選と参院選では比例で650万票、得票率10%以上獲得 A2010年代に党員を50万人(現在約30万5千人)、機関紙「しんぶん赤旗」(日刊紙・日曜版含む)読者を250万人(同約124万1千人)にほぼ倍加させる1方針を打ち出した。 共産党綱領 最後の締めくくり・・・・・・・・二一世紀の世界は、発達した資本主義諸国での経済的・政治的矛盾と人民の運動のなかからも、資本主義から離脱した国ぐにでの社会主義への独自の道を探究する努力のなかからも、政治的独立をかちとりながら資本主義の枠内では経済的発展の前途を開きえないでいるアジア・中東・アフリカ・ラテンアメリカの広範な国ぐにの人民の運動のなかからも、資本主義を乗り越えて新しい社会をめざす流れが成長し発展することを、大きな時代的特徴としている。 日本共産党は、それぞれの段階で日本社会が必要とする変革の諸課題の遂行に努力をそそぎながら、二一世紀を、搾取も抑圧もない共同社会の建設に向かう人類史的な前進の世紀とすることをめざして、力をつくすものである。 |