和製アニメ新たな試み

http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/naruto/・・・・ヤフー検索 & 産経新聞H21.1.29

 「NARUTO−」海外オンライン配信開始

日本製アニメの海外進出が続くなか、テレビ東京は今月から、人気アニメ「NARUTO−ナルトー疾風伝」シリーズの海外向けオンライン配信を開始した。メジャー作を放送直後にほぼリアルタイムで配信するのは民放としては初で、ネットに氾濫する違法コピーの排除も狙う。−方、東京のアニメ製作会社は、仏のケーブルテレビチャンネルで3月から独自番組を始める。和製アニメの新たな試みが注目される。     (三宅陽子、田辺裕唱)

 
「NARUTO−」は、約450万人の視聴者数を誇る米国の動画共有サイト「クランチロール」を通じて配信。放送−時間後に字幕付きで視聴できる有料サービスと、CM付きで一週間後に視聴できる無料サービスの2種類ある。 「NARUTO」シリーズは平成17年から今月まで、米国のアニメ専門チャンネルで放送されていたが、続編「〜疾風伝」シリーズ移行を機に放送終了が決定。しかし、ファンが独自に字幕をつけて作品を配信する違法コンテンツが氾濫、動画共有サイト「ユーチューブ」では昨年1年間で約6万件が削除された。 「こうした状況が続けば、アニメ製作費用が回収できなくなり、

 現場はガタガタになる」とテレビ東京アニメ事業部の川崎由紀夫参事は危機感を募ちせる。配信を始めた8日から13日の有料会員数は7000件に達し、違法コンテンツの中には自主閉鎖する動きも出ており「滑り出しとしては好調」(川崎参事)という。一方、仏全土で500万世帯が視聴可能なケーブルテレビチャンネル「NOLIFE」に進出するのは「DLE」 (本社・束京)。アニメや日本の若者文化を紹介するオリジナルの新番組「GiriGiri」を3月21日から、毎週土曜午後に30分間放送する。番組は、前半が同社の主力作品「秘密結社鷹の爪」などのアニメを、後半は日本のファッション、ゲーム、漫画、旅行代理店の紹介まで仏国内の日本文化ファンが求める情報を幅広く取材し、実写で放送する。ナレーションは局の要望で
あえて日本語にし、字幕をつける。初回放送には、東映アニメーションのスタジオルポなどを盛り込む予定だ。

 枠は局が無償提供、制作費はDLEがCMの収入で賄うという。同社は現在、北米やインドなどでも交渉を進めている。アニメは他社のクリエーターの作品も受け付ける予定で、「将来は日本エンターテインメントの海外発信の拠点になりたい」と椎木隆太CEOは意気込んでいる。


DLE仏ケーブルTVで独自番組