国際食品・飲料展

<国際食品・飲料展>が開幕

29回「国際食品・飲料展」(FOODEX JAPAN 2004)が39日、千葉県・幕張メッセで開幕した。故郷・壱岐市からも「壱岐酒造組合」(理事長山内賢明氏)加盟7社が自慢の銘柄を出展しており、壱岐特産の芳醇な麦焼酎を国内はもとより、国際市場に向けて積極的にアピールしていく姿勢がうかがえる。会期は12日まで。壱岐酒造組合では東京雪州会など関東在住の壱岐関係者の多数の参加を呼びかけている。

主催は日本能率協会、日本観光旅館連盟、日本ホテル協会など。主催者はアジア、環太平洋地域最大の食品・飲料トレードショーとしている。国内外や長崎県からも多数出展。 

日本の焼酎消費量はいまや清酒の消費量を上回っており、老若男女を問わず、焼酎の人気は高まる一方だ。それだけに九州各地の焼酎産地の各メーカーや大手飲料会社もこの焼酎分野に力を入れ、競争は激化している。いかに消費者に好まれる「特徴」をアピールできるかが、今後の勝負の鍵になるとみられる。

こうした中で麦焼酎発祥の地でもある壱岐島の麦焼酎は500年の歴史と伝統を誇り、国内でも注目され、また国際的にも評価が高まっている。既に1995年には国税庁の地理的表示制定により壱岐島の麦焼酎は熊本の球磨焼酎、沖縄の泡盛と並んで「世界の名酒」に指定された。また2003年には玄海酒造の麦焼酎「美鏡」が、欧州で最も権威ある酒・食品の品評会「モンド・セレクション」の大金賞を受賞するなど世界的にも高い評価を得ている。 

こうした実績を踏まえて壱岐酒造各社はいろんな機会をとらえて積極的に壱岐麦焼酎をPRしていく考えで、今回の国際展への参加もその一環である。私達の故郷・壱岐市の麦焼酎が激しい競争市場に打ち勝って、さらに世界市場に飛躍することを期待したい。

 (平成16年3月9日記)


壱岐「麦焼酎」の心意気をみた! 「国際食品・飲料展」を参観して

千葉県・幕張メッセで開催中(3912日)の「国際食品・飲料展」を参観した。狙いは同展に出展中の壱岐酒造組合7社の「麦焼酎」への激励である。訪れたのは開幕2日目の10日。前日、NHK総合テレビの夜の看板番組「ニュース10」でこの展示会を紹介したこともあって、会場は大盛況。74カ国・地域から参加し、アジア・環太平洋最大のイベントにふさわしい熱気に包まれていた。

目指すは故郷・壱岐市から出展している壱岐酒造組合加盟7社の麦焼酎コーナーだ。壱岐各社は日本酒造組合中央会の「本格焼酎&泡盛」のブースと、長崎県のブースにそれぞれ自慢の銘柄を陳列。とりわけ「本格焼酎&泡盛」のコーナーには焼酎の特産地である九州各地の銘柄が軒並み出揃っている。

その中に伍して、我らの壱岐特産麦焼酎は各社23銘柄ずつ選りすぐりの製品を出品し、ずらり陳列棚中央に陣取り、堂々たる存在感を示す。そこには激しい競争に打ち勝ち、国内はもとより世界市場にも飛躍せんとする「心意気」と自信が読み取れる。心強い限りである。

一角にある試飲コーナーは人垣が出来るほどで、なかなか狙いの銘柄にありつけない有様。若い女性も目立ち、試飲しながらウンチクを傾けるなど、若者中心に最近の焼酎ブームを垣間見た感じである。壱岐各社の容器のデザインも決して他地域の製品に劣らず、洗練されていると見たが、ヒイキ目だろうか。長崎県のブースで来客と対応していた壱岐支庁地域振興課の榊原明彦氏は「壱岐の麦焼酎に対するお客さんの反応は非常にいいですよ」と手応えを感じている様子だ。

 麦、米、芋を始め焼酎の原料は益々多様化し、同時に消費者の嗜好も多種多様である。そうした中で壱岐特産の麦焼酎の特性をどう市場に発信し、消費者の信頼を勝ち取るか、これからがまさに正念場であり、勝負どころである。頑張れ! 壱岐特産麦焼酎。

ところで、同展示会は世界の食品、飲料が一同に展示され、食文化の祭典と言っても過言ではない。各ブースとも試食・試飲コーナーが設けられ、各国の日本市場への売り込みの熱意はすさまじい。そんな熱気あふれる会場の雰囲気である。

(平成163月10日記 東京雪州会 牧山康敏)



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