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H20('08)9.22 NHK番組 有料配信  名曲・名作もう一度
名作・名曲もう一度  NHK番組有料配信  廃盤CD店頭で復刻

 もう一度見たい番組、買い逃した名盤をユーザーに提供するサービスがテレビ、音楽業界で進められている。NHKは、見逃した番組、過去の番組をインターネッドで有料配信するサービス「NHKオンデマンド」を12月から開始する。また、有線放送サービスなどで知られるUSENと大手レコード会社などは、来春から、全国の主要なレコード店の店頭で廃盤CDを作製、販売する事業に乗り出す。名作、名曲リバイバルの機会が増えてきた。
                    (酒井潤、岡田敏一)

 NHKは、放送した番組をそのままネット配信する試みは過去に例がなく、国内では初めてという。今回は「見逃し番組」の”再放送”と、過去の人気番組を配信する「特選ライブラリー」の二本柱で、見逃し番組の対象は、来年の大河ドラマ「天地人」や次の連続テレビ小説「だんだん」、「NHKスペシャル」 「クローズアップ現代」など計82番組と「おはよう日本」などニュース番組にも及ぶ。ニュースは放送数時間後から、その他は放送翌日から1週週間、いつでも視聴可能となる。 

 特選ライブラリーは、過去の人気番組「プロジェクト] 挑戦者たち」 「NHK特集」などを配信する。テレビっ子をブラウン管にくぎ付けにした「連続人形劇ひょっこりひょうたん島」や長くお茶の間をなごませてきた「名曲アルバム」 「みんなのうた」などミニ番組も用意。12月1日のスタート時点で、1344本を提供する予定になっている。

 利用には
会員登録が必要で、料金は番組1本で300円以内の見込み。複数のパック、月ごとに配信された番組全部が見られるサービスも設ける。インターネットのほか、一部のケーブルテレビ、光回線を使ったテレビ向け動画配信サービスでも視聴できる。

 一方、デジタル音源を使い、レコード店で名曲を複刻し、販売するサービスは来春から、USENとエイベックス・グループ・ホールディングスなどが協力して行う。先ごろ、USENを中心にエイベックス、ビクターエンタテインメント、大手芸能プロのケイダッシュなどが共同出資して「ミュージックグリッド」を設立した。新会社では、他のレコード会社とも協力体制を整え、廃盤作品を中心とした名曲やヒット曲をデジタルアーカイブ化。レコード店の店頭に順次、箱形の端末を設置し、顧客の注文に応じて店員がその場で聴きたい楽曲を収めたCDを製作する。ジャケットや歌詞カードを印刷、ケースに入れることも可能だ。

 USENは「アーカイブは数千曲でスタートするが、徐々に数を増やしていく。将来は主要な駅、さまざまな商業施設などに端末を設置し需要喚起を図りたい」と話す。日本盤のCDは、大ヒット作以外は1年はどで発売中止となるケースが多く、CDというソフト形態に愛着を持つ音楽ファンのニーズに応えるのと同時に、音楽配信の爆発的な普及でCD売り上げの低迷に悩む、レコード店やメーカーにとっての朗報となる。
(情報源:産経新聞H20.9.22)