大韓民国人慰霊碑(壱岐日報H18.5.22)

芦部町清石浜「大韓民国人慰霊碑」と訪ねる
本市指定花木「壱岐やぶ椿」を植樹
奈良県.香芝西中学の修学旅行生

今月から修学旅行シーズンがスタートし、今年も全国各地から修学旅行団が来島しているが、十六日、奈良県から奈良県香芝市(松浦教雄校長、八十七人)が来島、到着したその足で芦辺町清石浜横の「大韓民国人慰霊碑」を訪れた。同慰霊碑では、一支国研究会(塩屋勝利会長)が活動の一環として取り組んでいるボランティアガイドの山口博千さんと市岡賢さんが慰霊碑の歴史や由来を説明、戦争が残した痛ましさを伝え、同校の生徒らは線香をあげ、慰霊した。この慰霊碑は、太平洋戦争が終戦をむかえる昭和二十年、広島県の軍需工場などで働いていた朝鮮半島の人たちが、船で祖国へ引き揚げる途中、台風が接近してきたため芦辺湾に停泊したが、不運にも台風の直撃を受け、約百七十人が遭難、同湾岸に漂着した多くの遺体を清石浜と竜神崎に埋葬された出来事を悼み、昭和四十二年に築かれた。

慰霊碑見学のほか、本市林業研究同志会の協力で、芦辺町、ダイエー前のマラソン女子金メダリスト・野口みずきさんの記念植樹の横に本市指定花木「壱岐やぶ椿」を三本植樹、一本を持ち帰った。同校の来島は今回で五回目で来年と再来年も修学旅行で訪れることが決まっている。