壱岐海桜(日本画家 笠 青 峰さん) 情報源:壱岐日報H18.('06)4.11

潮風に耐えて咲く 生命力に心動かされて   日本画家・笠青峰さん
 「壱岐の山桜を海から見た素晴らしい絵が、3月25日から博多の日航ホテルで展示されますよ。」前回の女性欄、「自然の食物・手当てで健やかに生きる」のコーナーで紹介した、佐賀県江北町で古代米を作る武富勝彦さんが先月壱岐を訪れ、雑穀グループの仲間と島内を案内した時に、そう話してくれた。

 武富さんは、笠青峰=りゅうせいほう=画伯と親交があり、個展よりもひとあし先に湯布院のアトリエで「壱岐海桜」を見る機会があり、その美しさ、迫力にとても感動したという。笠青峰・日本画展 ”人生即櫻交響曲"は、ホテル日航福岡の一階ロビーと二階のエントランス大吹抜け部を個展会場とし、その「壱岐海桜」の絵は、1・5×3・5メートルの大きな作品で、ロビーの中央に、まさに”主役"のように飾られていた。

 大きなキャンバスに描かれた美しい壱岐の海と山桜に、個展に訪れた人だけでなく、そこを行き交う人たちが思わず立ち止まり、その絵に見入っている様子を見て、壱岐市民として、とてもうれしく感じた。沖縄から北海道まで40年間、桜を追いかけてきたという笠画伯に話を聞いた。

"壱岐海桜"は、どういうきっかけで描いたのですか
数年前、壱岐を訪れた時に、知人から「壱岐の山桜が美しいので、ぜひ見てください」と言われ、桜の時期と、そうでない時期の二回、見に行きました。船から見た山桜は、海に向かって潮風に耐えて咲いているその姿が、とても生命力に溢れていて、感動しました。ごれはぜひ大きな作品にしようと思いました。

これだけの大作を完成させるのは大変だったのでは
 このようを大きな絵は、キャンバスに向う瞬間から、自分が絵よりもつねに優位に立っていないと負けてしまいます。絵よりも自分が上ということを意識して描き、ある程度描けたところでようやく、その絵と同じ位置で描くことができるようになるのです。
制作期間は6か月。その間、まるで格闘技をやっているようでした。・・・一年のほとんどを過こす湯布院のアトリエでは、毎朝6時に起きて朝食をとり散歩をして、9時から夕方6時まで、絵筆を持つ。アトリエの地下にコンサートホールを作り、国内の一流の音楽家をはじめ、世界最高峰のオーケストラ.ウィーンフィルのメンバーも一年に数回訪れ、そこでコンサートを開くというほどのクラシック愛好家で、今回も、取材に訪ねた前日、その会場で演奏会が催され大盛況だったという。笠画伯が描く様々な桜と出会い、壱岐の山桜の美しさをあらためて感じ、壱岐にしかない自然を大切に守りたいと強く感じた。

九経連・『九州女性の会』   初代会長に大野二三四女史

初代会長に大野二三四女史 九経連・『九州女性の会』
福岡方面に住む壱岐出身者が集う福岡壱岐の会の元会長で、福岡市への提言活動など展開する「ばさらの会」を主宰する本市勝本町出身、大野二三四女史(八四)は十八日、九州・経済連合会=九経連=(会長・鎌田迪貞九電会長)に、新たに創設される「九州女性の会」(仮称)の初代会長に就任することになった。同市内で料亭を経営し、同市、丸三工業の副社長を務める大野女史は約三十年前、九電の永倉三郎元会長が、九経連の初代会長を務めていた当時、紅一点の女性のメンバーとして入会。時代の流れに対応し、女性から見た企業体の在り方、その必要性、人材六月成などについて訴え続けている。

九州女性の会も大野女史が主宰するばさらの会の活動と同様に、九経連の活動や地域の多様な問題などについて毎月会合を開き、提案や提言をまとめる活動など、精力的に展開したい方針で、十社の女性経営者が参加する予定の設立総会では、二〇一六年・福岡九州オリンピック招致推進活動に関する意見交換なども行われ、同会には、道州制や少子高齢化、教育、医療、福祉など、女性経営者ならではの提言など期待されている。九経連の現在の会員企業は八百五十七社で、会員はほとんどが男性経営者という。