ひとしずく
今夏もいよいよ郷ノ浦祇園山笠のころとなった。今、外では唄子たちが元気いっぱいに唄う声と太鼓の音が響いている。これを耳にすると「夏本番」という感覚が湧きあがってくるから不思議である▼二十四日・宵祭、二十五月・本祭の日程で行われ、宵祭では、山見せ・肩馴し・鬼太鼓共演などが本町通りで午後四時から、各流の夜市が午後六時から、文化ホールでの演芸大会が午後七時から予定されている▼翌二十五日の本祭は、午前九時半に塞神社に集合して始まり、午前十一時二十分から郷ノ浦郵便局前のかき山、午後一時二十五分から佐賀里の石段登り、午後二時二十分から新道かき山、午後三時五分から本町かき山ーなどの日程が組まれている▼「塞」「新道」「本町」「下山」んの四流れに、盈料小学校と武生水中学校の子ども流れが加わり、壱岐最大の夏祭りが展開されるが、何とかこの祭りを市民にとって身近な祭りにしたいものーと思う▼山笠をかつぐ男たちの勇壮な姿、かかわる男たちの懸命な姿の中に、市民がより理解するための何か。心情や姿勢が見てとれるような何か。−例えば祭祀、祭礼という祭りの原点に対する畏敬、理解。人も自然も様々に豊かな島という本来の島の姿への熱い思いーとでもいった確たるものが、「共感できる」をキーワードに望まれているのかもしれない。

                   地元市民ら350人が参加
                          韓国・李鐘一領事も来島
                                      壱岐『海の日』イベント
                                                                                         「日韓海峡沿岸海の環境美化キャソペーソ・海の日イベソトIn 壱岐市」 (壱 岐地区海の日イベソト実行 委員会主催)が「海の日」の十九日、郷ノ浦町里触、里浜海水浴場で開かれ 来賓として駐福岡大韓民国総領事館・李鐘一領事や白浜重晴県出納長らが来島、地元の沼津小学校全校児童や保護者、漁協関係者ら約三百五十人が参加して、全員が海の環境を守り、大切にしていくことを誓い合った。

 このイベソトは、平成十四年十一月に佐世保市で開催された「第二十二回全国豊かな海づくり大会」の精神を引き継ぎ、沿岸海域の環境や水産資源の維持と保全に対する意識を啓発し、豊かで美しい海を次世代に残そう−と、県主催の「日韓海峡沿岸海の環境美化キャソペーソ」と共催して行われた。日韓同キャソペーソは、日本と韓国の入県市道が昨年から初めており、今年は壱岐をメイソ会場に行われた。

 オープニソグセレモニーでは、白浜出納長や李領事、長田徹壱岐市長が「海峡沿岸の人だけでなく、他の人たちにも新たな意識を持って、皆で協力し合い、海の環境を守っていこう」などとあいさつ。沼津小学校六年生児童十五人全員が舞台に上がって海に向かい、「豊かな海は心も豊かにしてくれる。美しい海がずっと続いていくように、私たちも頑張ります」など海をイメージする振り付けをしながら元気な声で宣言した。 続いて、参加者全員で海岸に流れついた大量の漂着物やゴミ、ハソグル文字が書かれたペットボトルなどを清掃した後、きれいになった海にマダイの椎魚二千匹の放流、その後、ウニ割り体験、環境学習クイズ、海の幸バーベキユーなどを楽しんだ。

筒城・ふれあい広場で
「壱岐大大神楽」公演
 神と、一つになる時ー。国指定重要無形民俗文化財で、伝統と歴史ある神事芸能・壱岐神楽の中でも最も厳粛で大切にされている大大神楽の公演「壱岐大大神楽公演」が今夏も八月七日(土)午後六時(開演)から午前零時ごろまで、石田町、筒城ふれあい広場で行われる。
  
同公演は、貴重な壱岐神楽を通して伝統の舞や音樂などを体感してもらおうと、壱岐神楽保存会、(牧逸馬会長)が主催して行れ、入場は無料じ雨天時は、同筒城ふれあい体育館に場を変更して行われる。市民多くの来場、鑑賞が呼かけられている。