ひとしずく 今夏もいよいよ郷ノ浦祇園山笠のころとなった。今、外では唄子たちが元気いっぱいに唄う声と太鼓の音が響いている。これを耳にすると「夏本番」という感覚が湧きあがってくるから不思議である▼二十四日・宵祭、二十五月・本祭の日程で行われ、宵祭では、山見せ・肩馴し・鬼太鼓共演などが本町通りで午後四時から、各流の夜市が午後六時から、文化ホールでの演芸大会が午後七時から予定されている▼翌二十五日の本祭は、午前九時半に塞神社に集合して始まり、午前十一時二十分から郷ノ浦郵便局前のかき山、午後一時二十五分から佐賀里の石段登り、午後二時二十分から新道かき山、午後三時五分から本町かき山ーなどの日程が組まれている▼「塞」「新道」「本町」「下山」んの四流れに、盈料小学校と武生水中学校の子ども流れが加わり、壱岐最大の夏祭りが展開されるが、何とかこの祭りを市民にとって身近な祭りにしたいものーと思う▼山笠をかつぐ男たちの勇壮な姿、かかわる男たちの懸命な姿の中に、市民がより理解するための何か。心情や姿勢が見てとれるような何か。−例えば祭祀、祭礼という祭りの原点に対する畏敬、理解。人も自然も様々に豊かな島という本来の島の姿への熱い思いーとでもいった確たるものが、「共感できる」をキーワードに望まれているのかもしれない。 |
地元市民ら350人が参加 |
筒城・ふれあい広場で |