壱岐が日舞の普及モデル地区に 
      月に一回程度講習開催を予定 厚生労働省の後援で、西川流

 日本に古くからある踊りの手法を使って筋力の衰えを防ぎ、介護予防に一と、日本舞踊・西川流(西川右近家元、名古屋市)が厚生労働省の後援で取り組んでいる日本舞踊の普及モデル地区の一つにこのほど一回講習が開かれた。

 講習には西川流から、家元の長女のまさ子さん(46)と長男の千雅さん(38)ら四人の講師陣が来島、四会場合わせて約百五十人の市民が参加、講習の目的や舞踊の説明が行われた。西川流が普及に取り組む日本舞踊は、中京大学の体育学部部長で医学博士の湯浅景元氏と共に考案されたNOSS=ノス(日本、踊り、スポーツ、サイエンスの略)と呼ばれるもので、踊りの中に捻る、伸ばすなど筋肉を使う動きが組み込まれており、二胡と三味線で演奏されるゆったりとした曲に、参加者らは振りを覚えながら少しずつ舞踊に慣れていった。

 講習を行った西川千雅さんは、「日本古来の踊りには、現代人に欠けている運動がある。壱岐で指導者を育て、老若男女、大勢の市民の方々に長く取り組んでもらえれば。踊りで街も人も元気になってほしい」などと語った。講習会は今後一年間、月に一程度、西川流から講師が来島し行われる予定で、参加者約三十人をモニターに選び筋力テストなども行う運び。参加は無料。参加申し込みなど詳しくは、平山旅館・平山宏美さん(電話43-0016)へ。