150人が受講
「一支国研究会」 発足記念講演会
壱岐高歴史・文化コース(二年八組島外留学生8名計13名)
古代史を変えた岩宿の発見
「一支国研究会」 (塩屋勝利会長)主催の記念講演会が二日、郷ノ浦町・文化・ホールの中ホールで開かれ、島民約百五十人が聴講に訪れた。 壱岐の歴史や文化などについて研究する同一支国研究会が昨年十一月に発足したことを記念して、一支国歴史発見事業として行われた講演会では、九大大学院人文科学研究院助教授・佐伯弘次氏の「中世の壱岐と東アジア」と、九大名誉教授・西谷正氏の「東アジアのクレタ島ー壱岐」の講演がそれぞれあった。
その中で、佐伯氏は東アジアからの視点も踏まえた中世時代の壱岐について、様々な文献などから分かることを説明、アジア的スケールで壱岐を見直す必要があるのではないか−と述べ、西谷氏は、日本海を地中海に見立てると、古くは大陸からの文化の中継地点であった壱岐の島はクレタに相当すると話し、受講者らは、両氏が語る壱岐の島の持つスケールの大きさ、興味深い話に聞き入っていた。
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