長崎県産品のブランド化を目指して 「壱岐牛」なども戦略商品に指定


長崎県東京事務所長 小野道彦
首都圏で長崎県と言えば、「カステラ」、「ちゃんぽん」がまず頭に浮かぶ方が多いかと思います。しかし、実は、全国二位の水産県で魚種の豊富さでは日本一であることや、そうめんの生産量も全国二位であることなど、長崎県民にとっては当たり前のことでも、全国的には意外と知られていないことが多くあります。長い海岸線を生む多くの島々と複雑なリアス式海岸、太陽のめぐみを余すところなく受ける急斜面の耕地。長崎県には、多様で豊かな風土の中で生まれ、長い歴史や海外文化との交流によって育まれた、全国に誇れる色々な産品があります。

これらすばらしい長崎県の産品を全国の皆様にぜひ知っていただきたい、ぜひ選んでいただきたいとの思いから、県では「県産品のブランド化」を推進しており、今年度からは、流通業界からトップを招き「物産流通推進本部」も設置いたしました。この本部のもと、これまで「産地」としてのブランド化を進めてきた
壱岐焼酎島原手延そうめん等に加え、こだわりの水産加工品・平成「長崎俵物」「壱岐牛」、ケンサキイカの「壱岐剣」など、本県が全国に誇ることができる十の戦略商品を選定し、ブランド化の成功例をつくるため、首都圏への販路拡大に引き続き取り組んでいます。

その戦略商品の一つ、
「壱岐牛」は、壱岐の島で生まれ、潮風を浴びたミネラル分豊富な牧草により、島で肥育された黒毛和牛のことです。1「脂の融点が低い」「コクがある」「キレがある」という三つの特徴を持ち、霜降りの多い部位を「牛刺し」として食べても、脂身が舌に残るような感じがほとんどありません。また赤身に独特の旨みがあるので、和牛肉本来の味わいを楽しむことができます。現在、都内では伊勢丹百貨店(府中店他)でお買い求めができます。

四谷にある、県産の食材をふんだんに使ったアンテナレストラン
「出島厨房」では、「壱岐牛の陶板焼」が人気メニューとなっているほか、平成「長崎俵物」も販売しておりますので、是非足をお運びください。

特産品には誇リを持って
また、「産地ブランド化」を進めている「壱岐焼酎」は、スコッチ、コニャックなどと並び、「地理的表示の産地指定」を受け世界のブランド入りをした本格麦焼酎です。麦焼酎発祥の地ならではの栄冠です。しかしながら、壱岐を訪れた観光客が、酒屋さんでお薦めの銘柄を尋ねたところ、「『
どれでん一緒ですよ』と言われ、ガッカリした」という話を伝え聞き、奥ゆかしいことは確かに美徳といえますが、この際は、「世界の壱岐焼酎ですよ」と、故郷の産品に誇りと愛情を持って、胸を張ってそれぞれの銘柄の特徴を説明して欲しかったと思います。小さな一つひとつの積み重ねが必ずや「県産品ブランド化」につながるものと確信しています。

東京雪州会の皆様には、どうか故郷の優れた産品を首都圏の皆さんに宣伝していただければと思います。引き続き、ご
協力と、こ支援をよろしくお願いいたします。

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小野所長は大村市出身で
、五十六歳。東京勤務は二度目で、事務所長として現在三年目です。壱岐牛や麦焼酎など壱岐特産品を含め長崎県産品のPRにも積極的。長崎県出身経営者や文化人はもちろん、県とゆかりのある著名人にも精力的に接し情報を収集しています。その行動力は抜群との評価が高い。今年夏には壱岐にも足を運んで、現場を確かめる熱心さ。壱岐特産品の普及にも多大の貢献をいただいています。

長崎県の観光物産情報はhttp://www.pref.nagasaki.jp/tokyo/

※東京雪州会だより第34号より
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