☆中国人のプロパガンダの手口は四つ . 日本が正義と悪を転倒したプロパガンダに何度もしてやられる背景には、日本の弱さがもちろんありますし、アメリカの弱さもあります。東海岸のメデイアはリベラル左派が多く、ウッドロー・ウイルソン以来の日本嫌いに加えて、自分で流したデマを自分で信じ込んでしまうアメリカ人の習性があります。そして中国にも、もちろん弱さがあります。 はっきり言って彼らのやっていることはむちゃくちゃで、ひたすら私利私欲です。事実などどうでもよく、恥も外聞もないやり方です。中国の文化は面子の文化であって恥の文化ではないので、嘘でもなんでもいいから信じさせれば勝ちという、意外と単純な手口です。 ちなみに、日本の歴史学会は中国のプロパガンダの研究をすること自体がタブーです。「中国のプロパガンダ」という題名を見た瞬間、「それがプロパガンダだ!」と圧殺されてしまうという嘘のような本当の話があります。そして、「査読の時に、なぜ論文として落とされたんですか。学術論文として載せてくれないんですか」と聞くと、「ここと、ここと、ここがプロパガンダだ!」。 中国に都合が悪い記述は、事実であっても書いてはいけない。まともなことを言ったところで全部プロパガンダとレッテル貼りをされてしまい、しかも、その事実すらコネがないと聞くことができません。 そして、訳がわからずに「プロパガンダなんて書く奴は能力がないんだ」というレッテル貼りをされます。中国のプロパガンダのことはどうしても書かれたくないので、本当にタブーにしてしまっています。 中国のプロパガンダ研究をタブーにして、彼らの手口がわかるはずがありません。『嘘だらけの日中近現代史』(扶桑社新書二〇一二年)でも書きましたが、中国人のプロパガンダの手口は四つあります。 一、ステレオタイプの情報を豊富に迅速に散布。 二、情報の単純化と反復。特にわかりやすいスローガンで日本人の非 人道性を強調。 三、事実の誇張と捏造により自国を有利にしようとする。 四、宣伝事項の抽象化と権威付与による効果増大。やたらと記念日を設定したり、歌を作ったりする。 |