米政府、素早い対応
【ワシントン"佐々木類】東日本大震災を受けて米政府は空母派遣をいち早く決定し、オバマ大統領が激励の言葉を送るなど素早い反応をみせた。同盟国日本の危機を心情的だけでなく、安全保障面からも重大視していることを具体的行動で示した。
「悲痛な思いだ」。オバマ氏は11日の記者会見でこう述べ、日本への全面的な支援を約束した。大統領は11日午前4時ごろ、デーリー大統領首席補佐官から地震発生の第一報を伝えられ、直後に「日米間の友情と同盟は揺るぎない」との声明を発表。同9時半にはナポリターノ国土安全保障長官らから報告を受けるなど、日本の被災状況を注視し続けている。
最近の日米関係には、沖縄県民へ侮辱的な発言をしたメア前国務省日本部長の更迭などで閉塞感が漂っていただけに、迅速な支援を通じて関係を深化させたいとの思いもあったようだ。
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