じてはどうか」以前は慰安婦問題を自らの間題として「愉快ではない恥ずかしい過去」とする声があり、それが堂々と言えた。しかし今や海外にまで出かけて日本非難で高揚する愛国主義だけが蔓延するなか、こんな"恥"の発想が出る余地はない。

慰安婦問題はこの時、外交的には解決しているはずだ。次の金大中大統領も1998年10月、小渕恵三首相との日韓共同宣言で日本が過去を謝罪、反省したことを高く評価し「これで過去は清算された」と語っている。慰安婦問題も外交問題にしないとの方針を明らかにしている。これらは当時、日韓双方のマスミで伝えられているが、韓側はそれを無視し間題を蒸返してきたのだ。日本の国感情に疲労感が残るのは当然だろう。

年初に元慰安婦の老女が一人亡くなったことで、韓国政府への登録者は55人になった。これまでの登録者総数237人。うち過去に日本官民共同の「アジア女性
金」から補償と歴代首相の労・謝罪の書簡を受け取った人が61人いる(ソウルの日大使館筋)。これを拒否し老女たちと支援団体によって今まで問題が続いている。コトの経過を知れば、韓国側の無理がよく分かる。